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人間関係も「断捨離」していい ~ 「絶交」は感じ悪いが「No-deal」なら自然体でいられる


No-deal」は「7つの習慣」で知られるスティーブン・R・コヴィーが提唱するものの1つで、【「win - win」が成立しない場合は、「No-deal」という選択を取ることが理想】と提唱している。

「No-deal」は、「(相手と)合意しないことに、合意する」という意味になる。

さらにコヴィーはこう説明している。

『 お互いの理想や価値観が、明らかに違うなら、無理に取引きしない。
一方が不満な取り引きは、長続きしないし、相互に不信を招いて、互いの信頼残高を減らしてしまうからだ。
』と。

職場の同僚でも遠い親戚でも、長年の付き合いの友人でも誰でもいい。
もし、あなたが誠心誠意つとめて合意に努めてきたのに、その努力や忍耐が報われることもなく、しかも徐々に悪化して、遂にはあなたの心身に悪影響を及ぼす事態になってしまったのなら、もうそんな人間関係は「断捨離」しようではないか。

「と言っても、同じ職場だし、上司だし離れられない?」

「いっても親戚だから切るわけにもいかないし?」

「ほぼ嫌な気持ちにさせる友人だが、昔は心の通ったこともあったから?」

そうですよね。

それにいきなり「絶交だ!」という言葉をぶつけるのは、大変感じ悪いし、その後寝ざめも悪くなるでしょう。

でも「もうこの方とはNo-dealだ」と決めるならば、さほど心乱れることもなく自然体でいられるのではないでしょうか?

言葉で「No-dealにします」と伝えられなくても、心の中で決定するだけも心は軽くなりませんか?

「No-deal」は相手の存在を認めない事でも、差別することでもないのですから。
「取引きをしない」「合意しない」ということですから。
相手のパラディウムを尊重するとともに、自分の怒りの対象から切り離すという意味での「赦す」ということなのです。


そもそも人のパラディウム(価値観や物の見え方という意味)はまったく違うのです。
あなたが「A」と見えていることを他の人が同じように見ているとは限りません。
「B」や「C」と見えているのは無理もないことなのです。

もしコヴィーの提唱する「シナジーの法則」を発揮しても「第三の案」が出来ないならば、No-dealの決定をするべきです。


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