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あるプレハブで開業した獣医さんの言葉

「 その一途な思いを貫いてごらん。

あなたがこんなに本気だということを、周囲にもっと伝えなきゃ。頑固になって、わからず屋になって、駄々っ子みたいになるのも、いいんじゃない?本気なんでしょ、決めてるんでしょ、もうそれしかないでしょ。

そうした場合、大概相手はそんなあなたに飽きれて、そして次に諦めるから・‥。

私は本気なんだということを相手が飽きれて諦めるまで伝えてみるというのも、ひとつだと思うよ。 」

岩手県の安比高原にあった観光牧場に勤めていた八丸由紀子さんが、ある独立開業し、プレハブ小屋で診療を行っていたという、ある女性の獣医さんから言われた言葉。

勤めていた牧場が倒産し、所有していた馬たちが次々に売却される中、最後まで買い手がつかなかった馬車馬の「ダイちゃん」が馬肉として処分されそうになっていたのを、「絶対に殺させない!」と、当時八丸さんがもがき苦しんでいた時に出会った言葉だそうだ。

こんなにも力強く輝きを放つ言葉があるだろうかと思う。

その後、ダイちゃんは紆余曲折をえて、岩手の観光馬車を曳く馬となり、八丸さんと生涯消えない絆を結ぶ。


そのストーリーについては、下の記事を。


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