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テレビ下北沢・夏の特別企画「特番・呪いの壺 三日連続生放送」についての1コラム

どうも。民俗学者をやっているネクタイデカスギと申します。
本当はあった怖い儀式」シリーズや、「日本の秘祭36」、
実録映像 んにゃぴ」「投稿映像 かんのみほ」「投稿映像 ふたいたい」「戦慄映像 みうらさん」などの映像シリーズなどで
既に私の名前をご存じの方も多いでしょうが、
この度(8月26日)、テレビ下北沢の特別番組
「特番・呪いの壺 三日連続生放送」に出演させていただきましたうえ、
それに関するコラムの執筆依頼を週刊淫夢様にいただきました。
えーなので、書かせていただこうと思います。ハイ。


撮影はどうだったか

順調に進みましたね。当日の朝からのぶっつけ本番ロケだったんですが、
皆さん協力的な方ばかりで、壺の輸送も手早く済みました。
あ、アレ、(ここだけの話ですけどね)呪いの壺でも何でもないんですよ。
近くの鰤居寺とかいうお寺から借りた壺なんです。
聞いてる限りだと、特に曰くとかそう言うのはないので、
「触っちゃダメ」「触ったら黄泉に連れて行かれる」みたいなこと番組では皆して言ってましたけど、私の調べだとあの壺にそういうの無いです(笑)。
ただ、一人その辺の事情を知らされてなかったのか、妙に怯えているスタッフさんとゲストさんがいらっしゃってですね。
スタッフさんの方はすぐ大人しくなられたんですが、彼としばらく何やら会話していたゲストの方、武道家の葛城蓮さんだったと思うんですけど、
「壺に触ったらダメだ」「皆赤くなっている」「溶ける、ドロドロに溶ける」とか訳の分からないことを撮影中さんざん口走っていてですね。
まあ、そのおかげでいい映像が撮れたんですが(笑)

撮影を終えて

う~ん、疲れましたね(笑)。
私は三日連続生放送の、初日組、しかも初日の午前組だったもので、
こんな時間にアガれてしまったのですが、
他の方や撮影の方はかなり大変だと思います。三日目午後のAZにゃんさんとかは特に。
ロケ地が廃墟ビル…何でしたっけ、裏江洲ビル?だったのは面倒でしたね。
そこらへんに瓦礫が落ちてますし、ガラスの破片で靴に穴空きそうになりましたよ。いや~大変だった。
二階と三階の床が既に抜けてしまっていたために一階でのロケになったのだけは良かったですね。撮影中に床が抜けでもしたら大変ですからね。
とまあ、こんなところかな。

武道家・葛城氏が恐れていたものとは?

上に書きましたが、撮影の最中葛城氏がうるさくてうるさくて。
スタッフはみんなヤラセ…あ、ここだけの話ですよ?
ヤラセだって気付いてるので、
(小声で)「葛城さん、あの壺にそんな力ありませんよ」ってささやくんですけど、彼全然聞かないんですね。
カンペ出しても見ないし、いや、本当に困りました。
最期まで触りたくないって言うものだから、しょうがないので全員で押さえつけて触らせましたけどね。苦労しましたよほんと。
さて、書くことも無くなってきたので、ここからは、
「葛城氏が何を恐れていたのか」について、実際にその場で撮影に参加していた私の立場から考えてみようと思います。

可能性は「三つ」

まず、彼の言う通り、壺に触った我々全員が「赤いドロドロ」「棒立ちの背の高い人型」に変貌していたとしましょう。
この場合、彼は私たちという怪異から世界を救うため(?)に活躍していたことになりますね。まあ、最後は彼も触ったんですけど。
というか、皆が一つになって何が悪いんでしょうか?
いつ、どこに居ても、「自分たち」が何をしているかを誰もが知ることが出来る世界。便利でいいですよね。あなたもこっちに来ませんか?

次に、彼が間違っていて、我々が正しかった場合。
分かりやすく言えば、彼が見たと言っていた「赤いドロドロ」や「溶ける人間」は全て幻覚・妄想だった。そういう場合です。
この場合、彼は最初から最後まで、「嘘」の世界を生きていたことになりますね。彼の目線では一体何が見えていたのか?少し気になります。

そして三つ目。
全てが「嘘」だった場合。
そもそも「特番・呪いの壺」なんて番組も存在せず、
私、ネクタイデカスギも架空の人物で、
こうして書いているコラムも、誰かが考えた小説か何かだった場合。
これも、面白いですね。
あなたは果たして、自分が今起きて現実を見ているのか、
誰かの見ている夢が自分の現実なのか、
あなた自身で分かりますか?

「赤い呪い」の感染(仮)条件とは?

彼が言っていたのが妄想だったとしたらここでコラムは終わってしまうので、ここでは「彼が正しかった」として話を進めましょう。
彼はしきりに「触るな」「赤いものに近付くな」と言っていました。
ということは、「接触」が感染(仮)の条件と見ていいのではないでしょうか。そもそも赤いナントカがウイルスなのか細菌なのか、はたまた呪いなのか未知の化学物質なのか見当もつかないので、一民族学者の私には何とも言えませんが、民俗学者的には「呪い」と考えたいですね。
触れたらうつる「赤い呪い」。
何とも興味深い響きだと思いませんか?
呪いが科学で説明できるのか分からないのでここからは推測になりますが、
ひょっとしたら「連続して触るor接触し続ける」ことで「呪い」の進行が一気に加速するとか、そういうこともあるのかもしれません。さっきまでまともだった人が、急に変なこと言いだすってイメージですかね。
感染(仮)した人(葛城氏曰く「赤いドロドロした人型」)から、直接他の人へ「赤い呪い」がうつる可能性も高いのではないでしょうか。直接じゃないと呪いが広がらないというのは、呪いを広めたい「何か(?)」にとっても不都合でしょうし。
人によって感染(仮)してから「赤いドロドロ」に移行するまで個人差があったりもするかもしれませんね。医学の免疫みたいな考え方です。

「赤い呪い」は何故生まれたのか?

正直なところ、全く分かりませんね、ええ。
一応職業としてオカルト寄りの民俗学などを嗜ませていただいていますが、
全く持ってサッパリです。
だって、あの壺は私の知る限り、オカルト染みた噂は一切聞かないんですから。あの鰤居寺ってお寺で怪奇現象が起きたって話も、全然聞きません。
だから何故生まれたも何も、どうやったら「呪い」を解くことが出来るかもサッパリ分かりません。
案外、壺を壊したら全部綺麗に収まったりして。あ、もちろん直接触らないで、ですが(笑)。
無理やり出自をこじつけるなら、「番組で曰くがあると言ったことで本当に曰くが生まれてしまった」みたいなところが妥当でしょうか。

葛城氏の「今」

1日目午前の撮影を終えて、スタッフは葛城氏を精神病院に入院させることも考えたそうですが、本人が落ち着いたこと、氏の家に養子のお子さんが一人待っていることなどがあり、帰宅されたそうです。
今頃は、家の前の道路で二人、キャッチボールでもしているんじゃないでしょうか?道路で遊ぶ時は、車には気を付けて欲しいですね。

近隣住民の方々との騒動

そうそう、忘れていましたが、生放送中だというのに外で騒がしくする住民の方が多くいらっしゃってですね。
私含めゲスト、スタッフの方々は、なにせ生放送ですからね、ビルの外に出るわけにもいかず。(何か騒いでるな~)って思いながら撮影を終えましたね。最後まで騒がしかったです。
外で、幻覚でも見た人が走り回ったりでもしてたんでしょうか?

おまけ「同音異義語」

もう少し文字数が欲しいと編集さんからのお言葉があったので、
「同音異義語」についての解説をすこし。
と言っても、国語の教科書に載っているような話ではありません。
些細な違いについての解説です。

例を挙げましょうか。
「赤くなっている」と聞いて、あなたはどんなことを想像しますか?

  • 恥ずかしくなっている

  • 照れている

  • お酒に酔っている

  • お風呂上がりでゆだっている

  • (植物などが)熟してきている

  • 単純に色が赤くなっている

どうでしょうか。
ただ、「赤くなっている」というどこにでもありそうな言葉でも、
これだけの意味があるのです。
いや、面白いですね日本語って。言葉って。
編集さんからOKが出たので、今回のコラムはこれにて終了です。
わざわざこのページをご覧いただき、ありがとうございました。
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