「ポイ活」はひきこもりを救うのか? 1ヵ月の実践と結果の報告
無職のブラック労働
皆様、ごきげんよう。どこか悟ったような雰囲気のひきこもり発信者である一方、単なる極貧無職でもあるホロ9です。
今どきは無職であっても資金力を持っている人が多いですが、私の場合は障害者としての認定や支援を受けていない都合もあり、もう長いこと貯蓄が0円の状態で生きております。貯蓄0でも辛うじて生きていられるのは、私が「実家暮らしのひきこもり」だからです。悔しいことに、そこには何ら格好良い種も仕掛けもないのでした。
実は最近、裏でアフィリエイト(広告収入を狙ったビジネスとしてのブログ運営)にも挑戦しておりまして、そこでは今年の5月辺りから月1000~2000円の収益が発生し始めました。企業に従属する形ではなく個人として0→1を達成できたことは素直に嬉しかったです。
こう書くと聞こえも良いかも知れませんが、実際のところは収益が複数の広告サービスを跨いで分散していることと、いずれのサービスであっても一定額を超えなければ振り込みはされない都合上、月に1000~2000円程度の収益では"手取りはほぼ0のまま"という現実があります。
例えば有名な広告サービスであるGoogleアドセンスの場合、振り込み下限は8000円であり、私の場合は月に1000~2000円の総収益の内、Googleアドセンスが占める分は良くても500円弱。つまり単純計算では、8000円を一度手にする為に16か月も掛かることになります。これはなかなか手厳しい……。
日によっては12時間以上PCに向き合って作業をしていることもあり、実は一般労働にも遜色ない労力を消費しているのではないかと思ったり。だとすれば、我ながら立派な生活態度であります。それが掛けた労力に対して報酬が釣り合っていない「超ブラック労働」であることにさえ目を瞑れば(笑)
そして「ポイ活」へ
ともかく、そうやって少しでも資金力を付けようと足掻いてはいるものの、アフィリエイト一本で収益を上げることの限界と、労力と報酬が見合っていないことへの弱音もいよいよ出て来た頃。かといって、これ以上小遣い稼ぎを拡大する為の気力とアイデアが今の私にはありません。
そこで私が注目したのが「ポイ活」という方法です。
即ち「ポイント活動」のことで、専用のサイトやサービスを利用して日々コツコツとポイントを貯めたものを、現金化したり、買い物サイトで物品に交換するという現代ならではの生活術です。
私もこれまでに何度か聞いたことはありましたが、何となく億劫で手を出していない分野でした。「そんな上手い話があるわけがない」「どうせ割に合わない」という偏見も歯止めを掛けていたと思います。しかし、貧すれば鈍する、溺れる者は藁をもつかむ。もはや、今の私を止められる偏見など無いのでした。
モッピー
10月16日からポイ活の超有名サイト「モッピー」に手を付けました。
手始めに新規会員登録のご褒美で100ポイント(100円相当)を受け取り、全く未知の世界へと期待で胸を膨らませながら踏み入れると、サイト内部にはポイントを貯める為の様々な案件が用意されていました。
中でも特にポイント量が多いのがサービス契約やクレジットカード発行によるものでしたが、無職がいきなり手を出すにはハードルが高い気がして、初めにやってみたのは毎日コツコツ遊んでポイントが貯まるミニゲーム系統のものです。いざ取り組んでみると、各ミニゲームは一度のプレイに5分以上掛かり、尚且つそれを5日続けてようやく1ポイントに換算されるという非常に渋った設定だったのです。
アフィリエイトを放置をしていても一日に50円以上の収益を出してくれることを考えると、これはあまりにも割に合わない手間なのです。
そんなわけでミニゲームに早々に見切りをつけた私は、初めに気になった高額案件の方に目線を戻します。高額案件の場合、無料期間のサービス契約で1000ポイント、クレジットカードの発行で5000ポイントなど、ほぼ時間を掛けずにポイント獲得できることがやはり魅力に映りました。
そこで試しに動画視聴サービス「U-NEXT」の無料期間に申し込もうとしたところ、クレジットカードの所持が必須とのことで、登録の途中で手詰まりになってしまいました。クレジットカードなど一枚も持っていないのが無職ひきこもりの相場なのです。
ではそのクレジットカードを発行してみようと申請手続きをしてみたところ、収入が無い人間ではやはり厳しいらしく、審査によって落とされてしまいます。ほとんどのサービス契約にはクレジットカードが必須だったので、この時点でもうお手上げだといったところでした。「モッピー」は最も稼げるポイ活サイトだという評判も目にしていましたが、あくまでも"前提条件をクリアしている人間にとって"ということだったようです。
結果→「モッピー」は120ポイントで断念。
キューモニター
次に手を付けたのがアンケートモニターサイトである「キューモニター」でした。1分も掛からない簡単なアンケート案件を処理してゆく度に、一度に2~5ポイント貰えます。5日は掛かるモッピーのミニゲームと比べれば、圧倒的に高効率に思えました。ところが一週間が経った頃、表示されるアンケートの数はごっそり減り、また一度のアンケートに掛かる時間も伸びてゆきました。開始一週間の内は初心者ボーナスのようなものだったようで、それ以降はポイントを稼ぐことがほとんど出来なくなりました。
幸いにも「50ポイントからポイント交換できる」という下限の低さが魅力だったので、Amazonギフトと交換することにしました。
結果→「キューモニター」は300ポイントで断念。
フルーツメール
「ポイ活は割に合わない」という言葉が真理のように思えてきた頃。二度の撤退を経て、今度は地道にポイントを貯めるのではなく、一攫千金の懸賞システムを有する「フルーツメール」というサイトへ行き着きます。
ポイ活定番のミニゲームやアンケートの他に、毎日開催されている複数の懸賞に応募できるサイトで、賞品には宝くじ券やなんと現金(そのまま)などが用意されているのです。
コツコツ貯める種類のポイ活は性に合わないことを覚り、今回は懸賞だけを目当てに利用を開始しました。当たるかどうかはさておき、ワンボタンで日々ちょっとしたワクワク感を味わえることは魅力的に思えました。なんとまあ、溺れる者のギャンブル精神(笑)
しかし残念ながら、一か月欠かさず様々な検証に応募を続けてみても、一つとして当選することはありませんでした。
当選者の声には「10年間利用を続けて初めて当たりました」といったものもあり、想像していたよりも遥かに低かった当選確率に心を折られます。それもそのはず、会員数は推定200万人以上であることに対して、当選数はどれもだいたい一つだけです。
それからサイトを開いてワンクリックする時間でさえ、例えばnoteの記事を一本読んだ方が懸賞に応募する以上の価値がある気がしてきて、私にはもう続けるモチベーションが無くなってしまったのです。
結果→当たらずに断念。
まとめ
救われることはありませんでした。
「ポイ活に掛ける時間が勿体ない」というのが、私が一か月間ポイ活に取り組んでみて行き着いた結論です。
実はポイ活を始めるよりも前、知人のひきこもり同志たちにもそれとなく「ポイ活」の話題を振ってみたりしましたが、皆さん揃いも揃って微妙な反応をされておりました。「昔はやっていましたが……」「あれは割に合わなくて」といった具合です。私も今更になって「なるほどな」と納得しております。
もしかするとポイ活には色々なコツや裏技があって、私がただそれを知らないだけなのかも知れません。ただどうしても「ポイ活で1円稼ぐ為に掛かる時間と労力は、1円以上の価値を有しており割に合わない」という気持ちが強かったです。
たかが1円程度なら、時間も労力も直接的にはお金にならない自己投資に充てたいと感じます。例えばnoteで何となく目に付いた他人の記事を読んだ時、たったの一瞬で100円分以上の満足感があるからです。
お金の為に生きるつもりはありませんが、実際問題としてお金が無ければ何かに挑戦することも、リハビリの段階を進めることも出来ません。どころか「貧すれば鈍する」の原理によって思考の精度が徐々に落ちてゆくことが日々体感されております。そういうわけで、金策についてはもう少しマシな案を考えてみようと思います。
現在、巷では「履歴書・面接ナシ」で短時間労働を行えるサービスが流行っているようなので、実はそちらにも注目しています。かつて背伸びをして一瞬だけアルバイトをした経験がありますが、あれから更にリハビリを重ねた今の私であれば、現実世界でも持続的に動けるようになっているのではないか? か細いなりにもまだ生きているこの心身に、そんな小さな期待も湧いてきた頃です。
ご報告
9月に振込依頼していたnoteの売上金1200円が、ついに通帳に振り込まれておりました。
これは読者の方からの記事購入、またはサポート機能(チップ)によるもので、ひきこもり相場の1200円といえば実に12000円に相当しますし、それもアフィリエイトのような単にビジネスの収益とは異なり、人様のご厚意によるものなので、私にとっては額面以上の重みがあります。
本当に、本当にありがとうございます……。
ネット空間では今や各分野のプロや専門家がご活躍されている中、わざわざ無職ひきこもりの発信を手に取ってしまう物好きな皆様の為にも、記事を読むために掛けた労力以上に、或いは支払った金額以上に(こっちは本当に余裕のある方だけで大丈夫です)、満足度をお返し出来るコンテンツを目指し、ホロ9は今後も精進を続けて参ります。