食べ物における“ホンモノ”とは何か
自分は以前書いた記事で
「本物の商品」を届けたいというようなことを書いた
しかしそもそもホンモノとは一体なんぞやという疑問に辿りつく。今回はそんなところから始まる
自分の中ではもう定義されている
疑問にたどり着いたが意外とすぐに呑み込めるような結論が出た。
①飽きない
これに関しては
・飽きさせない商品を生み出す作り手
・飽きない(いづれまた食べたくなってしまう)商品
という2つの面がある。特に手作りであれば前者は重要でその人の個性が現れる
しかしこれはだけではただの“お気に入り”の商品に過ぎない。他を見ていこう
②感覚を駆使させる工夫
要するに五感である。テクスチャーや噛んだ時の音ももちろん重要だとは思うが、特に良い商品は匂い、つまり嗅覚への訴え方がうまいなと思う。
例えばスパイス。カレーで言えばあるスパイスカレー店の店主に聞くと、
複雑にスパイスは混ぜ合わせるけど、1つ1つの料理にテーマみたいなものを設けて、1つのスパイスが特に引き立つようにしている
と聞いたことがある。なるほどそういえばそうだった、やたらめったらいれれば良いってもんじゃないんだなと
またお菓子でもこんな体験をした
蕎麦粉を使ったお菓子を販売する方がいるのだがその方のお菓子を食べるとどれもハマる、ほんとに飽きないのだ。
なんでかなー?と裏の原材料をみるとよく、スパイスやブランデーやラムそしてバニラエキストラが使われていることに気づいた。これらが口に含んだときに味を整えつつそして濃厚にしてくれる。だから自然と砂糖の量も少なく済んでいて、結果的に素材を生かしつつ味は従来かそれ以上となるわけだ!
③調味料に負けない原材料
要するに素材選びの問題。作り手が素材を活かすか殺すかという問題もあるとは思うが個人的には素材のほうがそれ以上に威力を発揮するものだと思う。
お菓子でも料理でも一緒、特に糖質を多く含んだ食材(ジャガイモ、小麦、米、そばetc)に僕は注目している。
こいつらは素材が良ければ良いほど他の調味料(特に砂糖や醤油、味噌)に味を消されず独立した旨さを持ち、かつ融合した味を生み出すことができると思う。
よく買うガレットがあるのだがそこのお店の小麦は本当に良いものを選んでいてもちろん香りも良い。和三盆糖が使われているがこれに負けず小麦の上品な香りと砂糖では出せない素朴な甘みがある。小麦の産地が変わるとそこのガレットは風合いが変わるのがわかる。普段は九州産の小麦なのだが時々在庫がなくて、代わりに(と言ってもちゃんと厳選された小麦)長野県産の小麦が使われるが九州産の時はサクッと、長野県産の時はふわっと焼き上がる。この違いがとても興味深い。他は同じ分量と原材料、そして同じ焼き時間なのに。
これほど素材というものは繊細なんだなと。
最後に
長文で熱く語ってしまったがざっとこんな感じ。
とても文面では伝わらないようなことがあるが、いづれにしても本物を見つけるには大事なのは一つ一つ自分の肌で感じて吟味するのは欠かせないなと思う。
おまけ
素材はシンプル、だけど商品説明文はやたら長文(良い意味でね)も良いものを選ぶポイントだと思う。生産者について、こだわりについて、透明性があると何かと安心するしなによりも自信がある証拠ではないだろうか?素材のシンプルさもだからこそなのだろうと。
ただ今、食と持続性のある社会を伝えられるお店を計画中です この一人の大学生の取り組みに共感していただけたら幸いです