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「生まれてきて本当によかった」と思える人生を送りたかった。

と、常々、日々、そう思わずにはいられない。そう思ってしまうぐらい、追い込まれてしまっているのだろうと我ながら思う。ありふれた言葉だけれども、生きるって大変だ。
両親のエゴで無理矢理この世に爆誕させられて、経験しなくていい苦しいことばかりを与えられて、両親がこんな文章を見たら悲しむだろうけれどはっきり言っていい迷惑だ。

生んだのなら、生んだなりの責任は取ってほしい。

勝手に産み落として、私の気持ちは否定されてばかりで、私が苦しい思いをして相談を持ち掛けたところでいつだって返ってきたのは「親の人生経験の話」ばかりだ。「お母さんはもっとつらい思いをした」「お父さんだって大変な思いをたくさんした。でもそれを乗り越えてきて今も頑張っている」
二人のこれまでの人生や努力を否定はしないし、素直に凄いとは思う。

しかし、だからと言って私の気持ちや意見を全て「あなたには努力が足りない」と踏みにじるのはいかがなものなのだろうか。不愉快を通り越して、虚無へと至ってしまう。
一度だってまともに話を聞いてくれなくて、私が苦しくて辛くてもう死にたいと喚いてみれば「自分の方がつらい、自分だって死にたい、自分がいなくなればいいんでしょ?」と聞く耳を持ってくれない。自分の方が辛い思いをしているという主張ばかりで話にならない。

だから学生時代家族にはも何も相談できずに、一人で抱え続けてしまって、そして壊れてしまった。成人してからだって会社で酷い目にあっていても「社会ではそんなこと当たり前なんだからもっと強くなりなさい、頑張りなさい」ですべて一蹴されてしまった。

最初はそう思った、社会には多少我慢しなければいけないことがあるなんて当たり前だ。ならば少し頑張ってみよう、と数多のハラスメントに抗って、自分が辞めたら負けだと私なりに根性見せて踏ん張ってみたけれど、毎晩蕁麻疹に悩まされては、酷い不眠に陥って、とどめとして難聴にもなった。
こんなに体を壊してまで、我慢し続けることが果たして正解なのだろうかという疑問が私の中で芽生え始めたけれども、誰にも相談できずに我慢し続けていたらある日ぷつりと糸が切れて涙が止まらなくなった。

なんでこんな人生を送らなければいけないんだろうか。
こんなことになってしまったのはすべて私のせいなのだろうか。
そうだとするならば、もう生きていたくない。私を産み落とした人たちはまともに私の話も聞いてくれない。

「よし、ならばもういなくなってしまおうか」

そう何度も思っては、何度も命を絶とうとして、すべて失敗に終わって今現在に至る。私のビジョンに広がっているものは絶望そのものだ、今この時点では世界情勢も相まってか、希望など見えやしない。節目の年齢を迎えたけれども、また同じことを繰り返してしまうのだろうかと考えるだけで全てを投げ出したくなってしまう。

もっと満たされた人生を送れていたのならば、こんなことにならずに済んだのだろうか。もっと周りに話を聞いてもらっていれば、両親が私の意見を聞いて適切なアドバイスをくれたらば、こんな未来は訪れなかったんだろうか。たらればばかりでどうしようもないし、考えたところで経験してしまった過去を払拭することはできないし得た傷が癒えることはあっても傷跡が消えることはない。

世間から見たら、私はまだまだ若輩者だろうし中にはきっと「この先いいことがきっとある」などといった明るい言葉をかけてくれる人もいるかもしれない。しかし果たして本当にそうだろうか、この先全く嫌なことが起きないとは私も思っていない、辛いことはきっと多く待ち受けているだろう。今まで歩んできた人生を考えると、到底いいことが起こるとは思えない。
それはそう考えこんでしまってるから呼び寄せてしまう!って思う人もいるかもしれないし、そうかもしれない。
でももうこの年齢になって、抗ったり行動を起こしてみても一度だって報われたことがないことを考えるとそれは難しいと思う。

残念なことに、人間というのは不平等で不公平だ。そうでなければ親ガチャなんて言葉は誕生しないだろう。中には過酷な環境から這いずりあがって自分で幸せを掴んだ人もいるが、それはほんの一握りだろう。
絶望から這い上がるというのは早々できないことだ。誰しもが這い上がることができるのなら、きっとこんな世の中になっていない。自殺者だって減っているはずだ。

もっと器用にいきることができたら、そもそもこんな病気なんて持っていなければ、身近な人たちが理解をしてくれていれば、この先ももし私は生き続けるのならばこの思いをずっと胸に抱えて生きていくだろう。

両親の望む「普通」で在りたかった。

ほんの少しでも、幸せになりたかった。

生まれてよかったって心の底から思える人生を、歩みたかった。

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