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10年以上続けているブログを遡ったら、過去の自分と対面した。

世界中の人達が今一番活用しているSNSは?と言えば誰しもが「Twitter」と答えるだろう。私ももうかれこれ10年程、Twitterを利用している。今まで使ってきたSNSで一番便利だと思うし、何よりTwitterのおかげで高校時代疎遠となっていた小・中学校の同級生と再び連絡を取れるようになって共に遊べる仲となった。今ではTwitter無しの生活は考えられないぐらい、Twitterに依存している、所謂ツイッタラーだ。

しかし私にはTwitterを始める以前から利用しているものがある。ブログだ。SNSではないけれど、Twitterが流行する前の私はブログに依存をしていた。

中学生の時からサイトを運営する傍ら、日記もつけようとブログを始めたのはきっかけだ。初めて利用したブログは今は亡きヤプログ!だ。ポップなものからシックなものまで、種類豊富なテンプレートは中学生の私を見事に魅了し月が替わる毎にテンプレートを変えては楽しんでいた。しかし私がブログで一番楽しんでいたのはテンプレートの衣替えではない。

きっと私と同世代でインターネットをしていたオタクの胸には深く突き刺さるだろう。バトンだ。バトンと言うのは出された質問に答えて、それを次の人に回すという所謂字のリレー。中学生の時の私は兎に角それにのめり込んでいて、友人達の日記を覗いては私へバトンを回してくれてないかなんて毎日チェックする程だった。バトンを答えるのも楽しかったけれど、何より嬉しかったのは「自分にバトンを回してくれるんだ」という自分がバトンを回したいと思ってくれている程の相手であるということを感じれたからだ。逆も然り、で私が回したバトンに相手が答えてくれるのも嬉しかった。

陰鬱な中学校生活を送っていた私にとって、インターネットは唯一の逃げ場だった。リアル友人と遊ぶのも楽しかったけれど、インターネットを介して同じ趣味を持つ、お互い顔のわからない友人とやり取りするのは本当に気が楽だった。お絵かき掲示板やお絵かきチャットで親交を深めて、お互いこの人とはこれからも仲良くしていきたいなと思えばメールアドレスを交換したり住所を教え合って年賀状を送ったり。TwitterやLINEがある今と比べると不便かもしれないけれど、それでも私の中では今でもあの時がインターネット黄金期なのである。

話が大分逸れてしまった。

時は流れて高校生、ヤプログ!とは別のサービスで私はブログを始めた。現在もそのブログは残っていて、数ヶ月に数度と言うペースだが今も時々綴っている。全盛期にはひと月に70記事を書いていたこともあって我ながら当時の己のパッションには驚かされる。一ヶ月は30日程しかないのにその倍ちょっとって、そんなに記事を書けるほどの日常や熱意を持っていたと思うとちょっとノスタルジーな気持ちになる。文章はとても若いし、時には「いやいやそんなこと書くなよw」と言わんばかりの記事も書いてあってこれが若気の至りか…なんて感じるほどの年齢になってしまったのだなとしみじみ。

ブログの利点は、今までの出来事が簡単に見返せるところだと思う。

当時の楽しかった、辛かったこと、全部が簡単に見返せる。Twitterはそれが難しい。ツイートを遡る方法はないことにもないが、それでもブログの楽さには敵わない。忘れていたところもブログの記事を見ることによって「そういやそんなことあったっけな」と容易に思い出せる。

過去の自分を見返しては、大人になった私は常々考えてしまう。

この時ああ行動していれば、そんなことしていなければ、もっとちゃんとしていればと後悔せずにいられない。当時ブログに綴られた愚痴の数々は、今も続く後悔へと変化してやり直したいなと言う気持ちがムクムクと湧き上がってくるけれど、時すでに遅しというやつだ。

この道を選んでしまったのは紛れもなく、自分なのだから。

過去に自分が書いたブログ記事を書いてああしなさい、こうしなさいって言ったところで私の今が変わることはない。しかしそれでも、10年前情熱的にオタク活動をしている裏で、毎日必死に死を望んでいた自分は今もこうして、なんとか生きている。10年前の自分が今の自分を見たら「なんでまだ生きてるの?」って思うかもしれないけれど今まで生きていて、悪いことばかりではなかったよ。

そりゃこんな性格だから辛いことの方が圧倒的に多いけれど、死ななかったから小中の同級生と再び繋がることができるし、とあるジャンルで意気投合して出不精の私が初めて電車で隣の県まで旅行することにもなる。それにネットきっかけで10年以上もの付き合いになる親友とも出会うことになって夜行バスも経験するし、その子がきっかけで国内線だけれど飛行機に乗れるようにだってなる。嫌いだったナスだって天ぷらでなら食べれるようになる。これ聞いたら多分驚いてひっくり返るだろうね。

私の狭かった世界は、とても広くなったよ。

それでも、どうしようもなく落ち込んでしまった時はこうして昔の自分を振り返ってみて「このときはこのジャンル熱かったなあ、また絵も文もかきたいな」って気持ちを思い起こしてそれとなく頑張ってみようと思う。

だから、これからも宜しくね。

ありがとう過去の私。楽しかった日々も、辛かった日々もを文字に残してくれて。

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