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仕事の振り返り(2022年10月29日)

この形式での「仕事の振り返り」は今回で終了となります。次回からは有料マガジンで更新していくつもりです。

僕はもともと、有料マガジンの運用に対してあまり前向きではありませんでした。それはフォロワーの多寡というよりは、あえてクローズドな環境で情報発信することに対して懐疑的だからです。もちろん、クローズドな環境でしか発信できない類のものもあるのは事実だし、有料マガジンにすることで収益化を図ることは素晴らしいこと。ただ、時折見聞きする「有料マガジンの方が読み手が良心的で」という理由は、ちょっと解せないというか、読み手のことを信頼できていないのでは?と思ったりしていました。

……という僕が、「仕事の振り返り」を有料で行なおうと思ったのは以下2点の理由です。

  1. 定量的な振り返りをする必要があると感じたから

  2. その情報はあまり読まれたくないと思ったから

識学・安藤広大さんの『数値化の鬼』を読み、創業以来、かなり感覚で仕事をしてきたことに気付かされました。

会社員だった頃は、ある意味で、稟議を通すために定量的な数値を用いて、上長や同僚とコミュニケーションをしていました。

それが会社の代表になると、稟議を通す相手が不在になります。そうすると数値に追われるというよりは、「まあ自己責任でいいや」ということで、定量的な判断に迫られなくても意思決定ができるようになります。

それで上手くいくのであれば良いのですが、結果的に上手くいっているわけではない。そういったことも含め、しっかりと定量的に振り返ろうと思った次第です。

……どこまで数値を公開するかはさておき、数値で振り返りすることで、生々しい試行錯誤が露わになります。ものによっては、「この数値を読まれてしまうことでマイナスイメージに繋がる」というのも出てきます。

顧客や取引先にとってネガティブに捉えられるものを出すつもりはないですが(さすがに)……。リアルタイムで自分の上手くいったこと、いかなかったことを書き連ねていくことは、そんなに「読んでくれ!」というテンションのものでもありません。

まずは「自分のためにしっかり振り返りをしよう。振り返りを正しく行なうために適切な言語化を試みよう」というのが有料マガジンの目的です。あくまで自分のため。もし興味ある方はどうぞ、というスタンスで進めていきたいと思います。よろしくお願いいたします。

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1週間の振り返り

10/24(月):

週の始めにも関わらず、鈍く眠気を感じながらの1日でした。イマジネーションが求められる仕事は無理そうだったので、粛々と経理系の業務を一気に終わらせました。

10/25(火):

今日は遅くまで粘りました。

時間をかけて過ごしたわりに、アウトプットは乏しい。早くもスケジュールが怪しくなってきました。

そういえば、前職の夢を見ました。良い思い出も悪い思い出もありますが、その中間くらいの夢だったような気がします。もう1年くらい経つけど、みんな元気だろうか。

10/26(水):

立て続けに良いことが重なりました。行動するって、大事。

そんな勢いも重なり、書いたnoteも自分の心情を表した内容になりました。人間は、ひとりでは生きられない。他者の存在があってこそ、ブレイクスルーを獲得できる。他者が加わることによって、途端にコントロールは難しくなりますが、それでもコラボレーションによって、個々の力が引き出されていきます。

しばらく人に頼る日々が続きそうですが、いつか、人に頼られるような存在になりたいと思います。

10/27(木):

今日はとあるプロジェクトの打ち合わせ。ごちゃっとした情報が、ある程度整理できて良かったなと思います。整理って、大事。

整理といえば、佐藤可士和さんの整理術の本は名著です。

15年前の本だし、ベストセラーにもなったので、Amazonの中古品では1円で販売されていることも。今も時々読み返す本ですが、内容は全く古びていません。

2006年放送の「プロフェッショナル 仕事の流儀」で、「アートディレクターは医師 デザインは処方せん」と話していましたが、まさにそのディレクションの方針をプロフェッショナルで遂行できる人材が、今こそ求められているように感じます。

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ふつうごとでは、オカダ瞳さんが、2022年10月の「愛を語ってくれませんか」の最終エッセイを寄稿してくれました。最後のテーマは「自己愛」です。「自分の中に馬がいる」という独特な表現をしてくださったのですが、思いがけず、今の僕にものすごく刺さる内容でした。

書くことが仕事でないのに、その筆致は間違いなく読ませるもので。もちろんオカダさんの才能には違いないのですが、「愛」というテーマが引き出すものの大きさを改めて感じた1週間でした。

10/28(金):

打ち合わせが2件ありました。

どちらもとても重要で、この2つの取引先があるから、今の自分があるといっても過言ではありません。打ち合わせの詳細を語ることはしませんが、時間を取って対応してくださったことに感謝しかありません。

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osanaiでは、「よだかの片想い」「アイ・アム まきもと」の2本のテキストを公開しました。

今週はどちらも邦画です。ローンチ時からテキストを書いてくれている里沙さんと碧月はるさん。osanaiは「推さない」というコンセプトなので、トーンは抑制してもらっていますが、どちらも「素晴らしい映画でした!」感想をもらっています。そういう感じって、あえて「素晴らしかった!」と書かずとも、テキストからも伝わってくるものだと思います。ぜひ、週末の映画鑑賞の参考にしてみてください。

Keep(良かったこと、今後も続けること)

新しいアクションをしました。新しいことをして空振りするのは怖いですが、時々バットに当たることもあることに改めて気付きました。

イチローさんのように3割5分は打てなくても良い。1割でも良くて、結局はバットをたくさん振ることが大事です。3回やって1回成功するよりも、100回やって10回成功した方が、今後に繋がっていきます。

失敗を恐れず、頑張ります!

Problem(悪かったこと、今後はやめること)

ちょっと疲れを溜めてしまいました。

来週は折りをみて少し走り込んだり、銭湯などで身体を休めるようにします。

Try(次に挑戦すること)

先週同様、セールスと執筆の両方をやり切ります。

11月からかなり忙しくなりそうなので、来週で、自社のコンテンツの整備を済ませておきたいと思います。

月初の課題に対して

今月の課題は、

・KPIを設定し、数値管理しながらセールスを行なう

になります。セールスはいくつか進捗があります。もともと新規でアプローチを増やしていくつもりでしたが、まずは知り合いや需要のありそうな方に声掛けをしています。

学び、辛み

今週は割愛します。

まとめ

今週は、かなり長めの振り返りになりました。

やはり、読み手を意識し過ぎると、振り返りの純度が低くなってしまうなと。「1年間続けてきて、いまさらかよ!」って話ですが、最初の頃は、そこまで深く感じていなかったのが正直なところ。

少し現実の怖みを「知った」ということでしょうか。まあ、成長したということにしましょう。

ということで、来週からはグッと読んでくださる方が減ると思います。ただ、時々は仕事のこともnoteに書いていきますので、ぜひ引き続き、フォローいただけると嬉しいです。

おまけ:「事業計画及び成長可能性に関する事項」の雑感

今週もグロース市場に上場している企業の「事業計画及び成長可能性に関する事項」をチェックしました。今週読んだ資料は、株式会社坪田ラボです。

株式会社坪田ラボ(2022年6月23日)

坪田ラボは近視やドライアイ、老眼向けに医療機器や医薬品の研究開発を手掛けている、慶應義塾大学発ベンチャーです。創業時は現在の取締役である山田進太郎が代表を務めていましたが、2019年2月より、株式を60%強保有している坪田一男さんが代表になっています。(山田さんの保有株式は全体の1.87%)

堅めの事業内容ですが、「ごきげん」をキーワードにしていることもあり、ウェブサイトも非常にキャッチーでデザインに凝っている印象を受けます。

眼科医としてのキャリアの長い坪田さんが代表を務めているだけあり、この分野への信頼が保証されているのが何といっても強みでしょう。法の目をかいくぐって、いつの時代もトンデモ医療は横行しやすいものです。研究機関や事業会社とも連携しながら、信頼を積み重ねているようにも思います。

「事業計画及び成長可能性に関する事項」を拝読すると、「企業と契約実績のある強い事業開発本部」をPRしています。研究分野が強いことは、世の中に広がりを持てるかどうかとは無関係です。「強いコマーシャリゼーション」と表現している、セールスの強みは、坪田ラボがグロース市場に上場するに至る上で、重要な成長エンジンだったと推察できます。

資料で分かりづらかったのは、これらの強みがグローバルでも通用するのかどうかという点。当然、こういった分野では海外企業が既にシェアを獲得しています。潜在的に大きなマーケットであることは理解できますし、日本市場においてはそれなりの規模まで成長するだろうとは思います。ですが、後発である坪田ラボが、その成長エンジンをどこまで活かせるかは、経営サイドの打ち手次第だなと感じました。

上場後、最初の第1四半期決算説明資料によると、売上高は進捗率17.9%とやや鈍い出足になっています。最終的に通期で帳尻が合えば良いのですが、やはり上場すると、その辺りの数値も厳しく問われるのだなと感じました。

それでも、「通期業績予想変更なし」とのことです。引き続き、頑張っていただきたいですね。

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