![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/136419303/rectangle_large_type_2_3461fe81e3d8cc9418968f495813e831.png?width=800)
水と油のコミュニケーション
2024年4月3日25時〜放送の「TOKYO SPEAKEASY」は、経済思想家の斎藤幸平さんと、編集者の箕輪厚介さんの対談だった。
Xのポストを拝見したとき、「え、この組み合わせで対談が成立するのか……」と正直思ってしまった。
<TOKYO SPEAKEASY>
— TOKYO SPEAKEASY (@TokyoSpeakeasy) April 3, 2024
今夜のお客様は
編集者・ #箕輪厚介(@minowanowa )さんと、経済思想家 #斎藤幸平 (@koheisaito0131 )さんでした‼🚪 🥂#radikoタイムフリー でも👇https://t.co/zefjIG69WT #speakeasy #TOKYOFM pic.twitter.com/imvOBM5iaQ
斎藤さんは著書で「脱成長」を謳い、経済成長を是とする日本の風潮に一石を投じてきた。箕輪さんは編集者で、堀江貴文さんや落合陽一さんなど数々のビジネスパーソンの書籍編集を担ってきた。
水と油のコミュニケーションと書いたが、番組内でふたりの会話は恐ろしく噛み合わなかった。
プライベートジェットを巡り、「地球環境に負荷がかかるから乗るのを止めるべきだ」と主張する斎藤さんに対し、「便利だし、乗りたい&乗れるなら個人の自由だ」と主張する箕輪さん。
どちらとは言わないが、意図的に「相手の土俵」に乗らないように冷笑しながら議論を展開しようとするやり口は、実に下品だと感じた。
だが、そういった僕個人の好き嫌いを別にして、こういった「組み合わせ」が公共の電波を通じて実現するのは珍しいことだ。予定調和とは言わないものの、よほどのディベート番組でもない限り、MCを中心とした同質性の高い議論が展開するのがほとんどである。(たぶん、同質性が高い議論を視聴する方が、視聴者的にも「分かりやすい=ニーズがある」のだろう)
ふたりの対談は、聴く価値があるとは思えないけれど、こういった組み合わせが社会には必要なはずである。XなどSNSを通じて、意見の異なる者同士がただただ非難し合う今だからこそ、水と油のコミュニケーションが必要なのではないだろうか。
記事をお読みいただき、ありがとうございます。 サポートいただくのも嬉しいですが、noteを感想付きでシェアいただけるのも感激してしまいます。