夢は、探し続けて、行動してみて、「彫刻」のように形作られるもの(馬渕俊介さんの東京大学入学式 祝辞を聞いて)
2023年度、東京大学入学式の祝辞。
既に評判が広まっている、東大卒業生の馬渕俊介さんのスピーチが、本日アップロードされた。
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スピーチの名手とはいえない淡々とした語り口だが、馬渕さんの経験が物語る言葉の重みは、聴く人たちの心を掴んだだろう。
例えば「夢」について、馬渕さんは次のように語っている。
若くして夢を叶えたアスリートの姿を見ていると、夢とは「願い続ければ叶うもの」と錯覚しがちだ。
もちろん早くから夢を叶えられる人もいると思うけれど、願うだけでなく探すことの大切さを馬渕さんは語っている。
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そしてもう一つ、僕の心を打ったのは、馬渕さんが語った数値である。「人生のリスク」について話したとき、馬渕さんは人生の短さについて言及した。
人生の日にち換算で思い出すのは、僕が27歳のとき。「生まれてから1万日経った」ことを知って、感慨深かったのを今でも憶えている。
僕にとって生まれから1万日は、2012年1月9日のことだった。
東日本大震災を経て、これからの人生を考えたとき、会社を辞めようと思い始めたタイミングだった。(結果的に新卒で入った会社を2012年7月で辞め、起業準備を経て、結局起業はせずに大手教育会社に転職することになった)
結果的に、当時は起業することはできなかったが、「辞めたら後悔するよ」と言われる中で、リスクをとった選択だったと思う。当時にタイムスリップできたとして、おそらく同じ選択肢をとるだろう。
改めて、いま僕は生まれてから何日経ったのだろう。どうやら14,119日経っているらしい。何やら中途半端な気がするが、あの意思決定をしたときから4,000日経っているというわけだ。僕は、いまも健全にリスクをとっているだろうか。社会の課題を解決するために行動しているだろうか。
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大学生に贈る祝辞で有名なのは、故スティーブ・ジョブズさんのスタンフォード大学でのスピーチだ。何度繰り返し聴いたか、もはや憶えていない。
彼がスピーチの最後に残した、「Stay hungry, stay foolish.」という言葉は、いまも僕が生きる支えになっている。
現状維持で満足していないだろうか。
苦しく険しい旅路かもしれないけれど、これからも精一杯楽しんで歩んでいきたい。
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