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人に必要とされたい|愛を語ってくれませんか?
編集者として、ひとりの人間として、この文章を公開できたことを嬉しく思います。
*
今年に入り、まだ正月の余韻が残る1月4日の夕方ごろ、Geumさんからエッセイの草稿が届きました。
僕が生きてきた37年間の、どんなテキストとも異なる筆致に心が震えました。
オンマは言った。
「あんたが悪いのよ、あんたの家族はみんなおかしいじゃない」
アッパは言った。
「俺の悪口はいいけど、俺の家族の悪口だけは言うな」
がっしゃーん。
皿が割れた。
わたしの足に破片が刺さった。
オンマは言う。
「あんたなんか生まなきゃよかった」
わたしたちを生んでからおかしくなったらしい。
—最初の記憶 幼稚園年少 1994年
*
このテキストは、Geumさんの物語であり、同時に僕の物語でもありました。
僕は両親から「あんたなんか生まなきゃよかった」と言われたことはありません。学校の机に陰湿な落書きをされたこともない。
だけど、Geumさんが感じた言いようのない疎外感には、思い当たる節があります。
Geumさんのエッセイが、あなたに届くことを願っています。
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