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与論島の美しい海を守る「拾い箱」

TBS NEWSの公式Twitterアカウントが、以下の取り組みを紹介していた。

以下内容を記すが、詳しくは動画をぜひ観てほしい。

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プラスチックごみの問題は、今や世界規模で認識されている。

地道な観光誘致活動が奏功した一方で、鹿児島県最南端の離島・与論島も島内のごみ問題がじわじわと広がっていた。

この「じわじわ」というのは厄介で、そこに住んでいる人たちはなかなか変化に気付きづらい。1日単位の変化はあまりにも僅かで、ともすれば「こんなもんだったかな」と無為に日々が過ぎていく。

動画で紹介されている池田さんは、長野県のNPO法人勤務後、2014年にUターンで与論島に戻ってきた。Uターンで地元に帰ってきたからこそ「あれ、昔とちょっと違うな」という変化に気付き、「まずは自分でごみ拾いをしていこう」と思わせたのかもしれない。

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「拾い箱」は、ごみ拾いを続けてきた池田さんが、徐々に周囲を巻き込んでいく中で生まれたプロジェクトだ。

「(観光客も島民も)誰でもいつでも海の漂着ごみを拾ってくださいね」というメッセージを発信し、当たり前のように気軽にごみ拾いができる環境を作ったもの。現在は行政の協力もあり「拾い箱」は島内8箇所に設置されているそうだ。

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「拾い箱」というネーミングが素敵だし、本質を突く池田さんの想いに共感できる。

(周りの人たちとごみ拾いを続けていく中で)ごみ拾いの人と呼ばれるようになった。特定の誰かがやることではなく、自分たちの島だし──みんなでちょっとずつきれいにする島、そういう地域がいいと思った
TBS NEWS動画より引用、太字は私)
1人の100歩よりも100人の1歩。少しずつみんなできれいにする島づくりができればと思う。普通、観光地は人が来るほど汚れるが、その例外。人が来るほどきれいになる砂浜を目指すことは無理ではないと思う。
県本土に設置されたのはうれしい。与論島だけで発信するメッセージだけだと弱いので、いろんな地域と一緒にメッセージを発信していければ。ごみに関して美意識の高い日本だからこそ発信できる余地がある。
(海と日本PROJECT in 鹿児島「与論町 4年前からはじまった「拾い箱」」より引用、太字は私)

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関係人口が増えれば増えるほどごみが増える、というのは思い込みなのかもしれない。

誰しも「海は綺麗であってほしい」「街を美しく保ちたい」という想いを持っている。その想いに寄り添える環境やデザインが大切であることを再認識した。

与論島、いつか行ってみたいな。

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きっかけとなった、池田龍介さんのTwitterアカウントはこちら。


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