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お金は大事だよ〜根津甚八からの鎌倉投信〜

noteにも書いているが、今年の1月に息子が生まれた。
それを踏まえ、というわけではないけれど、本エントリでは「父になってお金をどう認識するようになったか」というテーマでざっくりと書いてみようと思う。ちなみに結論はない

我が家は夫婦で働いており、いわゆるダブルインカムを得ている。
現在妻は育休中のため、シングルインカム+育児休業給付金を受けているという状況、都内勤務ということもあり、世帯年収は平均よりも上だと思う。

それでも、息子が生まれてから支出は増えた。
我が家の場合は、兄弟姉妹・従兄弟・従姉妹に子どもがいることもあり、「お下がり」で色々な乳幼児関連グッズを入手している。当然だけど、我が家における固定費が減るわけでもなく、変動費がパラパラと嵩むのは事実なわけで、乳幼児ということで様々な優遇を受けつつも、貯金はちーーーーーーーーーーーーっとも貯まらなくなっている。
こんなこと書くと「子ども生まれると大変だよ」論に拍車を掛けそうなので、別の形できちんとフォローはしたいと思う)

それゆえに、ちょっとした支出にもシビアになっている。
昨日は妻とお金のことで散々話をして、ちょっと暗い雰囲気になってしまった。今日僕は朝寝坊してしまったのでフォローできていないが、家族視点のお金という意味では、1996年のテレビドラマ「若葉のころ」を挙げてるのが適当ではないかと思っている。

ダメ親父が資産形成(≒貯金)していたという事実

「若葉のころ」は、Kinki Kidsの堂本剛さん、堂本光一さんがW主演したことで話題になったテレビドラマだ。Wikipediaさんの情報だと視聴率は20%を超えた当時のヒット作である。
同世代出ない方もいらっしゃると思うので、ざっくり説明するといわゆる青春群像劇です。恵まれない境遇の堂本剛さんと、恵まれた境遇の堂本光一さんが幾多の紆余曲折を経て「本物の友情」を育んでいくという物語。ドラマのことは本エントリの本題ではないので、先に紹介したWikipediaさんの情報も併せてご参照ください。

堂本剛さんが演じた相沢武司の父親役を演じたのが根津甚八さんでした。根津さんが演じた相沢悟郎という人は酒浸りで全く働かず、剛さん含めた三人の子どもに対して暴力を振るうような、典型的な「ダメな親父」。
物語の途中で、「実は俺はお前の父親ではない」という事実が明らかになります。なんと剛さんは、光一さんの父(医者)と母の不倫関係の末に生まれた子ども。剛さんは「だから親父は俺のことを憎悪しているんだ」とますます敵対心を募らせます。なんやかんやの末、悟郎が働く工事現場で、剛さんと悟郎は諍いになり、バランスを崩した鉄鋼やら何やらが落ちてきて悟郎は大怪我を負ってしまいます(ちなみに同じタイミングで、後から居合わせてしまった光一さんも巻き込まれ、意識不明の重傷を負います)。
 
そして治療もむなしく、悟郎は命を落としてしまいます。
父を憎悪していた剛さんですが、複雑な思いで葬儀を終えると、引き出しの中から剛さんの預金通帳が…。毎月1,000円ずつコツコツ貯められた預金通帳です。「あの親父が俺のために…」ということで相沢武司は嗚咽する…。
 
その瞬間、11歳の僕も号泣し、「生きることの意味、死ぬことの答え」を深く考えることになりました。

相沢悟郎よりも恵まれているはずの僕は、何ができるのか=鎌倉投信という選択肢

先に挙げたエピソードは、感性豊かな11歳のときに観たテレビドラマなので、20年以上経った今でも鮮烈に記憶している。
その甲斐あってか、幸いなことに、僕は酒浸りに陥ることもなく、せっせと定職にも就けている。相沢悟郎よりも恵まれている僕ができることを、実は息子が生まれてから、折に触れて考えていた。

その選択肢の一つが、鎌倉投信です。

鎌倉投信のことを初めて知ったのは2015年5月。
鎌倉投信のファンドマネージャーを務める新井和宏さんが、NHK「プロフェッショナルの流儀」で特集されており、何となしに観たことがきっかけだった。

僕自身、そのときも、現時点でも株式投資をしたことがなく、ファンドマネージャーという存在は雲の上の存在という感じ。
20代前半で密かに株に興味はあったけれど、「ここが儲かる」「絶対に買い!」「あらあらリーマンショック…」みたいな周囲の喧騒を経て、何となく投資の世界は「自分に合わない」と思うようになっていた。
やや言い訳がましいが「投資=何となく怪しい世界」という認識はそれなりの固定観念として刻まれることになった。

だからこそ2015年当時も、かなりの疑いを持って視聴していた。
新井さん自身は超優秀なファンドマネージャーで、外資系企業で中規模国家予算レベルの資産運用の経験もあるとのこと。「プロフェッショナルあるある」だが、順風満帆な人生は途中で挫かれ、自律神経がおかしくなり「それって何の意味あるの?」ということで会社を辞めたそうです。

彼が会社を辞めて辿り着いた結論は、「いい会社を応援したい」「投資を通じて困難にあえぐ会社を救いたい」というもの。シンプルに「なるほど!」と衝撃を受けた。

・投資先の企業を短期的な結果で判断するのではなく、「どんなところにお金が使われているか」分かりやすく説明するのが鎌倉投信の役割
・急成長ではなく、ゆっくりと長期的にお客さまの資産形成に向き合っていきたい
・それほど高い成長率でなくて良い。企業と一緒に成長できればいい
・お金には色がないが色んなものを繋げることができる。資産形成を通じてお客さまの行動変容が起こるなどポジティブな側面を期待したい

投資先も農林水産業だったり、精密機器メーカーだったり、中小規模の会社だったり様々。
ほぼ日とか、スノーピークとか、マザーハウスとか、サイボウズとか、ホクトとか、亀田製菓とか、ユーグレナとか、カゴメとか、ピジョンとか、未来工業とか、ライフネット生命保険とか、リブセンスとか、カヤックとか…。知ってる「いい会社」もあれば、知りたくなる「いい会社」も。

将来のため、子どものために貯金をしておく。
そんな相沢悟郎的な発想も、もちろん尊い。尊いけれど、例えば鎌倉投信に少額ずつでも投資していくことで「貯める以外」のメッセージも残せるんじゃないかと個人的には思う。

まだ僕は何の行動もしていないけれど、とりあえずnoteに想いを記しておくことで、考えを発展させていくきっかけになれればと思っている。

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