「黄金の定食」を観て、定食を食べに行きたくなった。
テレビプロデューサーの佐久間宣行さんが手掛ける新番組「黄金の定食」。
さては僕のエッセイを読んだのでは？と思うくらい、ドンピシャのタイミングで放送されたわけで、第2話まで観てみた。
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番組の特徴を揚げると、
・お笑い芸人とアイドルがMCという組み合わせの妙
・焼く25分くらいの短い尺
・選べるのは、定食1品と小鉢1品のみ
・最初唐食べるのでなく、メニュー表をみて「マヨう」ところ唐スタートする
・ディレクターの調査や常連さんの「おすすめ」を聞いて更にマヨう
・シソンヌ・長谷川さんの安定感のあるトーク
・なにわ男子・大橋さんの後輩感と、美味しそうに食べる表情
・たっぷり完食している
・食後のコーヒーブレイクが「本日の反省会」に。定食後の導線も意識されている
という感じ。
第1話で放送されたのは、千駄木の動坂食堂。豊富なメニューで、どの定食はも美味しそう。なかなかこのエリアには行くことはないが、コロナが落ち着炒ら間違いなく足を運ぶだろう。
佐久間宣行さん曰く「1日2本ロケをしているが、ふたりは完食するのが前提なので、ロケの合間として4時間ほど空ける」とのこと。あっさりと色々な店で食レポを済ませる番組が主流な中で、定食への愛に溢れている。
定食好きも納得の「あるある」トークも面白い。
「お店ではジャケットを椅子にかけますか？それともハンガーにかけますか？」なんて、地上波の放送ではなかなか流れないやり取りだ。
個人的には「生姜焼きにマヨネーズが最初唐かかっているのは野暮。千切りキャベツの横に添えられていて、気付いたらお肉に混ざっちゃいましたというのが良い」という長谷川さんの話に思わず笑ってしまった。
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テレビ東京が「食」を扱う番組として、松重豊さんが主演を務めるドラマ「孤独のグルメ」が有名だ。それに通ずる作品かというとそうではなく、どちらかというと「サ道」に近いスタンスで作られているのではないか。
「定食好き」という、狭々のターゲットに向けて、その愛情をコンテンツとしてきちんと反映させる。今風の言葉でいう「ファンベース」。今はあまり知られていないが、TVer経由で口コミが広がり、長寿番組になっていく絵が浮かぶ。
あと、しれっと聞こえるか聞こえないかという感じで、Franz FerdinandやArctic Monkeysを流してくる演出も肉い。どうやら僕は、想定されているドンピシャのターゲットに該当しているようだ。
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