鼻をかむ息子。
昨年末にこんなnoteを書いた。
努めて良い父親であろうとしているけれど、ときどき、理不尽な叱り方をすることがある。叱っているときも「これは理不尽だよな」と思ってしまうのだけど、余裕がなかったり、体調が悪かったりすると、「〜〜はやっちゃダメ!」みたいなコミュニケーションになってしまう。
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だけど、今日は4歳の息子に、良い感じのコミュニケーションができたような気がする。
きっかけは、鼻をすすっていたこと。
息子が小さい頃は、自分で鼻をかむことができないため、電動鼻水吸引器や耳鼻咽喉科での吸引だった。
阿鼻叫喚の様相に心を痛めていたのだが、そろそろ自分でティッシュで鼻をかめる頃合いだ。何かと「ティッシュで鼻をかんでね」と促していたが、面倒なのか、ずーっと鼻をすすっていた。
「鼻をすすっていると鼻吸い器使わないといけなくなるよ!」なんて脅しそうになったのだが、寸前のところで、脅迫じみたコミュニケーションは止めることができた。
じゃあ、どうするか。
本人のやる気スイッチが入りそうなものを考えたとき、小学館の図鑑「人間」を頼ることにした。
逆引きで「鼻」を検索。すると、大人でも初めて知るような鼻の構造について詳しく掲載されている。そこで、こんな記載を見つけた。
直感的に、これだ!と思った。
息子と図鑑を見る。鼻の構造を見ながら、実際に、鼻が目や耳、口とつながっていることを確認する。鼻をすすると、鼻水はのどに溜まってしまう。するとのどが赤くなり(=腫れ)、のどが痛くなるということだ。
「じゃあ、鼻水はどうしたら良い?」と聞くと、「ティッシュでかむ」と答えてくれた。
もちろん「耳鼻科に行かなくちゃいけないよ!」というのも、実際、そのなる可能性があるんだから間違いではないだろう。しかしそこには論理の飛躍がある。
・なにかしらの原因で鼻水が出てくる
・鼻水をかまずにいると、鼻水が体内に留まる(なぜなら鼻は、目や耳や口と繋がっているから)
・体内に留まった鼻水が炎症を起こし、痛みなどを伴うようになる
・痛みをなんとかするために病院に行く
という感じ。
そこをしっかり理解してくれたので、息子は何も言わずとも、ティッシュを取りにくるようになった。
もちろん、ときどき鼻をすするときもある。(僕に見つかると「あっ」という顔をする)
でも、もう大丈夫だ。
彼の中で、納得感が生まれたから。
そんなコミュニケーションを、息子たちとの間で、ひとつずつ作っていきたい。
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