Masayuki Hori / 堀 雅之

新潟県新発田市出身、1952年生まれ。縁あってNY在住37年、仕事はジャパレスのマネー…

Masayuki Hori / 堀 雅之

新潟県新発田市出身、1952年生まれ。縁あってNY在住37年、仕事はジャパレスのマネージャー兼寿司職人でしたがコロナ禍でリタイア。2023年に「ゲンロン友の会」に入会。たまに東京とクアラルンプールに出没。どこへ行ってもカフェを探すカフェ好き。X:@_masayuki

最近の記事

『アイのない恋人たち』の最終回を予想してみた。

 福士蒼汰と岡崎紗絵が主演する冬ドラマ、『アイのない恋人たち』は去年・2003年の清野菜名主演、『日曜の夜ぐらいは…』から始まったテレビ朝日系の日曜10時枠の最新作です。他の二組のカップル、本郷奏多・成海璃子、前田公輝・深川麻衣はこじらせながらもなんとかなりそうなのに福士と岡崎のカップルはこじれが大きくなるばかりで出口が見えない。  福士蒼汰はアプリで女性関係を楽しむけれど、実は売れない脚本家でやっと連続ドラマを代役ながらも任されたという設定です、今も牛丼店でバイトしている。

    • 成田悠輔×東浩紀「民主主義に人間は必要なのか」を見た。・・・『ゲンロン13』刊行記念、2022/11/28

       成田さんが最初に繰り出したジャブ、「なぜ東さんの影響力は小さいのか?」に掴まれた。成田さんは思想界とエンタメ界のスケールを問題にして、その比較として椎名林檎の名前を出した。当然エンタメの方がはるかに大きい。  もう一つ印象深かったのは東さんが、「人間が嫌いだ」を連発していたこと。そしてAI推しの成田さんが自分で蕎麦を打ったりアメリカの生活で三日も人に合わないと手が震えると言っていたことも。  これらのことはルソーの人格も含めて東さんの言う「人間のバグ」ですね。東さんはこの

      • 加藤文元と千葉雅也の対談を見て「等号」のことを考えた。・・・数学の祭典 MATH POWER 2022

         数学者・加藤文元と哲学者・千葉雅也の対談のテーマはずばり「数学と哲学のあいだで」だった。数学の個別の問題には疎いけれど思想、哲学には興味津々の僕にとっては願ってもない大風呂敷なテーマでとても楽しくかつ色々考えさせられた。  印象的だったのは加藤が、どんな難問も最終的にはきれいに、ある時はきれいではないけれど、とにかくちゃんと解決することが不思議で感動的だ、と述べていたこと。  それとは対象的に千葉は有名なソーカル事件を引いて、数学との関係においては哲学的思考の不確実性がい

        • 「お金と歌」 ・・・ 中森明菜が歌う、中島みゆきの『悪女』を聴きながら。

          この『悪女』は2009年7月に発売された『フォークソング2〜歌姫哀翔歌』に収録されています。ちょうど11年前ですね。本家、中島みゆきの歌唱もいいですがこの『悪女』の中森明菜の歌唱はスゴイですね。 まず背もたれの付いた椅子を前後逆にしてそれにまたがる様にして座っている。もちろん両脚は開かれている。全盛期の大ホール公演ではない小さいスペースである事を逆手に取った見事な姿だと思います。 もちろん中島みゆきの書いた曲もスゴイです。マリコの部屋で〜♪、の出だしがもう何だか分かりません

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          歌って何? 中森明菜が歌う、松田聖子の『瑠璃色の地球』を聴きながら。

          『瑠璃色の地球』は作詞・松本隆、作曲・平井夏美(『歌姫』シリーズ・プロデューサーの川原伸司のペンネーム)による1986年の楽曲です。いい曲ですね、松田聖子のたくさんの歌の中でも人気があるのもうなずけます。 独特の低音を効かせて歌い上げる中森明菜の曲は多いですが、この曲はともすれば伴奏にかき消されそうな位の声でささやくように歌っていますね。 でもよく聴いてみると、声は確かに小さいですがその小さな声の中に秘めた力強さを感じます。多分、肺一杯に吸い込んだ息をノドを絞りながら腹筋で

          歌って何? 中森明菜が歌う、松田聖子の『瑠璃色の地球』を聴きながら。

          働く事と流行歌 ー中森明菜と竹内まりの『駅』を聴くー

          僕が最初に竹内まりやが歌う『駅』をYouTubeで聴いたのは多分15、6年前だと思います。いい歌だけれど、竹内まりやにしては随分と歌謡曲に寄せているなあ、というのが第一印象でした。 最近ずっと中森明菜の曲をYouTubeで聴いていて、この『駅』という曲は中森明菜が竹内まりやに依頼して自身の5枚目のアルバム『CRIMSON』に収録されているのがオリジナルだという事を初めて知りました。竹内まりや版は提供曲のセルフカバーなんですね。 で中森明菜のオリジナル『駅』と竹内まりや版で

          働く事と流行歌 ー中森明菜と竹内まりの『駅』を聴くー

          中森明菜、山口百恵の「秋桜」を歌う。

          僕は縁あって、1986年に渡米してそれ以来30年以上ニューヨークに住んでいます。そう、コロナでまた有名になってしまいました。僕は喘息の持病もあり歳も歳なので感染にはけっこう気をつけて何とか元気に過ごしています。 ようやくこの街も少しずつ落ち着いてきましたが1,2ヶ月前は本当にひどい状況でした。ニューヨークに来る前の15年位は東京で働いていました。新宿のレストランと神田の看板屋で。 「秋桜」(コスモス)は1977年(昭和52年)にリリースされた山口百恵の19枚目のシングルで、

          中森明菜、山口百恵の「秋桜」を歌う。