見出し画像

決戦の地サウジアラビアへ赴く!浦和レッズ、3度目のアジアの頂点に向けた総力戦に臨む

浦和レッズサポーターのほりけんです。いよいよAFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝ですね。

2年ぶり3度目。相手は奇しくも2年前と同じ、サウジアラビアの雄アル・ヒラル。アウェイ→ホームの対戦順も2年前と同じ。奇妙な縁を感じます。

アジア2万クラブで初めてとなる、3度目のアジア制覇に向けて、まさに総力戦。僕もサウジアラビアの首都リヤドに乗り込みます。

ついに、ここまでたどり着いた。

今季の浦和レッズは、苦しいシーズンを送っている。

シーズン前はリーグとACLの2冠を目標に掲げながら、リーグでの成績は低迷。5月末にオズワルド・オリヴェイラ前監督から大槻毅監督にバトンタッチしたあとも、なかなかチーム状態が上向かず、残留争いに巻き込まれている。

昨年同様、来季ACL出場権を掛けて戦っていた天皇杯も、JFLのHonda FCを相手に、ホーム埼スタでジャイアントキリングを起こされ、ベスト8で敗退。

しかしACLでは全く別の顔を見せている。韓国2強(蔚山現代、全北現代)、中国3強(広州恒大、北京国安、上海上港)らとの激闘の末、東アジアのトップに登り詰めた。いよいよ、西アジアを制したサウジアラビアのアル・ヒラルと、アジア王者の座をかけて、2年ぶりに相まみえる。

Kリーグ

超級リーグ

グループステージの北京戦の前に書いたように、浦和レッズというクラブは、アジアへの思いが半端ではない。25年の歴史の中で、リーグ優勝は1度だけなのに対し、ACLは2度制覇。外弁慶と揶揄されることもあるが、「アジア」は浦和のプライドとアイデンティティの一部だ

そして今、前人未到の3度目の戴冠に挑む権利を得た。こんな機会を逃す訳にはいかない。正直言って、ライターデビューした年に、アジアの頂点を争う舞台に臨めるなんて、これ以上のことはない。

しかも実はACLのアウェイ遠征は今回が初めて。これまで幾度となく機会がありながらことごとく都合が合わず、ようやく叶ったのがACL決勝という大一番。西川周作の累積警告により第1戦の先発が濃厚な福島春樹と同じく、胸に期するものがある。

東アジアでの戦いと蓋然性

僕は、シーズン初めに全てのコンペティションの日程をGoogleカレンダーに入力する。リーグ開幕戦から翌年元旦の天皇杯決勝まで。なぜなら、その時点では全てのタイトルの可能性があるから。天皇杯などシーズン途中で日程が公表されるものはその都度追加し、そして敗退が決まったコンペティションは先の予定を静かに削除する。

ACLも例外ではない。グループステージはもちろん、決勝トーナメントも全て記入していた。今年は東アジアが決勝第2戦をホームで戦う年なので、第1戦11月9日が中東でのアウェイになることもわかっていた。

しかし、可能性と蓋然性は違う。サポーターとして、最後のホイッスルが鳴るまで全てのタイトルの可能性を信じているが、ACL、特にベスト16以降のノックアウトステージは毎ラウンドが決戦。先を見通すのは困難だし、何より先を考えることが隙に繋がる。

それでも、ベスト8で上海上港を振り切り、ベスト4の相手が広州恒大に決まったとき、職場のスケジューラーに休暇の文字を入れた。正直、広州ではなく鹿島アントラーズが上がってきていたらわからなかったが、中国のクラブが相手であれば、勝ち切れるのではないかという思いがあった。

西側でベスト4に残っていたはアル・ヒラル(サウジアラビア)とアル・サッド(カタール)。決勝に進んだ場合、カタールの方が行きやすいものの、どちらであっても8日(金曜日)に出て11日(月曜日)に帰れる。2日間休みを取れれば良さそうだ。

2年ぶり3度目のファイナルへ

そして10月23日、ACLでホーム21戦負けなしを誇る広州恒大を、本拠地・天河体育場で破り、浦和レッズの決勝進出が決まった。前日にアル・ヒラルも勝ち上がりを決めていたので、この時点で2年ぶりのリマッチも決まった。

第1戦2-0というアドバンテージはあったものの、前日会見の興梠の言葉通り、0-0でしのぎながらアウェイゴール1発で仕留めるというミッションを完遂した選手・スタッフ。平日にも関わらず広州の地に駆けつけ、半端じゃない声を出し続けたサポーター達。誇らしさしかない。

同時に、ACL決勝第1戦の前に、残留を争うリーグ戦も上位相手の連戦が決まった。クラブは淡々とツイートしていたけれど、これが本当にきつい。

広島から鹿島のアウェイ連戦が中2日。川崎戦はホームだけど中3日。川崎戦の晩に日本を発ってリヤドに向かって中3日。コンディショニングでなんとかなるレベルではなく、本当に総力戦だ。

だから僕もリヤドに行って、選手達と共に戦うことに決めた。

***************************
読んでいただきありがとうございました。いつもより短めですが、ここから先は有料部分になります。現地参戦される方向けに、サウジアラビアに詳しい友人(以下参照)おすすめのレストラン情報僕の旅程を掲載します(HISリヤド発着バス&チケットツアー利用)。一人旅は特に食事時が手持ち無沙汰になるので、もしスケジュールの合う方がいらっしゃったら気軽にDMください(https://twitter.com/KentaHorio)。

この記事は「旅とサッカー」をコンセプトとしたウェブ雑誌OWL magazineのコンテンツです。OWL magazineでは、月額700円にて、多彩な執筆陣による、アツい・面白い・ためになる・愉快な記事を月15~20本読むことができます。コスパ(情報量÷購読料)は良いと思いますので、ぜひ購読していただければ幸いです。

ここから先は

601字
スポーツと旅を通じて人の繋がりが生まれ、人の繋がりによって、新たな旅が生まれていきます。旅を消費するのではなく旅によって価値を生み出していくことを目指したマガジンです。 毎月15〜20本の記事を更新しています。寄稿も随時受け付けています。

サポーターはあくまでも応援者であり、言ってしまえばサッカー界の脇役といえます。しかしながら、スポーツツーリズムという文脈においては、サポー…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?