中小企業とお金に対する価値観
みなさん、こんにちは。
断捨離、断捨離と思いながら、なかなか実行できず、でもやるぞと息巻く経営コンサルタントの堀口隆広です。
さて、本日は元の路線に戻り、事業承継に関する記述をすすめる。
前回はお金の話の中で、経営者がお金に関心が薄い理由を4つ上げた。
その中でも、最後4番目の理由を以下に再掲する。
⑷他者と比べて、自社だけがお金をたくさん稼ぐことは、世間体的にも業界的にも良くない。金儲け主義に走るのは下品。金儲けははどこかで、汚く、良くないものだと思っている。
上記の内容は、経営者のみならず、戦後に育った多くの日本人が持っているお金に対する価値観の代表的なものの一つである(正直、筆者にも同様の価値観があった)。
このお金に関するマイナスの価値観は、いつ日本人に植え付けられたのかは、研究の必要があるが、非常に根強いものがある。
アメリカから押しつけられた戦後教育のマイナス面なのかなっと疑いたくなる。
日本もアメリカも子供にお金の大切さを教えている。ただ、教え方が全くことなる。
日本は、貯金(貯める)の大切さを、アメリカは投資(使う)の大切さを教える。
お金は、水ものであり、エネルギーであり、流れて始めてその本来の特性が活かされる。
日本のように、ただお金を貯めるだけでは、あとが続かない(ただし、使えばよいのではなく、どのように使うかが大切なのだが)。
従来、株式会社は株主の出資を受けて、それを運用し、利益を上げるものである。それをまた投資に廻す。その考えが出資者=経営者の中小企業にあってはほとんど機能していない。
そのため、経営者の役員報酬もその経営責任の割には安く、連帯保証などリスクばかりが大きくなる。
これでは、後継者が事業を継続しようとは思えない。後継者が会社を継ぎたくない理由もここにある。
今回は、この辺で終わりとする。
本内容が、皆様にとって少しでもお役に立ちましたら幸いです。
可能性は無限大
堀口隆広
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