堀口

文字を書く練習をしています。

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最近の記事

陰キャの旅行スタイル

旅行が好きかと言われたら、イエスとノーの真ん中と答えたい。 性格的なものだろうが、私は基本的に新しいものに興味がない。たまたま新しいものに出会って、それにハマると言うこともあるが、自ら情報を得ようとしていない。 だから、新しい出会いが付き物な『旅行』というものに行く場合、大抵家族の付き添いという形だ。上記のような性格であるから、付き添い旅行中に考えていることは「いかに疲れないか」である。 若い頃は安価であることが重要だった娯楽だが、歳を重ねると、最重要事項は「体力温存」

    • ただ食べているところを見る

      不思議な空間だった。 子どもの給食参観というものに行った。 以前は親と一緒に給食を食べるとかそういうものだった気がするが、今はただ給食時間の子どもを廊下からじっくり見るという謎の行事になっている。 娘が忘れた水筒を届けるというミッションをついでに遂行し、彼らの食事をただ観察するため教室へ行く。 親たちがいるからか、皆一様にそわそわしていて可愛らしい。 低学年の給食着の着こなしは、どこか一部が引っ張られていたり、どこか一部が要らぬ重なり方をしていたりして、つい他所の子

      • 息抜きビジネスホテル

        二ヶ月に一回、時期によっては一ヶ月に一回ほど、地元のビジネスホテルに一人、泊まる。 子どもたちのテストの点が異様に悪かった時、ちょうど時間の無い時に行われる主人のボディタッチ、会話の噛み合わない母とのいざこざなどが重なると、手が勝手に宿泊サイトを開いている。 十五時チェックイン。一応の母業をこなし、夕飯は作ってから出る。 以前はラブホテルだったその場所に、ビジネスホテルはある。チープなアイボリーの壁に、これまたチープな赤字で「朝食付き4800円」税抜だ。 しかしこれは

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