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医療ITを仕事にしている理由

私は医療機関でITの導入や利活用を行うことを支援するという仕事をしているのですが、改めて自分がなぜこの仕事をしているのか、自己紹介としてまとめてみたいと思います。

インディーズバンドがインターネットに出会ったとき

小学生〜高校生までパソコンを持ってたり、学校で情報処理について学んだり、ということがあってそれが自分の今の仕事のルーツになっているというのはあると思います。

ただ、当時はコンピュータに対して決して熱心だった訳では無く、音楽に夢中になっていた少年時代を過ごしました。

とにかく音楽が大好きで友人と結構ガチでバンドをやっていて、色んなところにライブに出かけていました。

ライブでは他の色んなバンドと一緒のステージに立って、そこで刺激を受けライブに呼んだり呼ばれたり、まだ知らないカッコいいバンドを教えてもらったり、デモテープを交換したり、そういうことが途轍もなく楽しかったのです。

1990年代後半のそんな時に衝撃的な出来事が起こります。インターネットの登場でした。

当時はバンド活動をしていくにはチラシを配ったりデモテープやファンジンを作ったりしていて、お互いのコミュニケーションは電話や手紙でした。
インディーズバンドを運営していくとはそういうことだったのです。

こういった活動がインターネットの登場以降どんな風に変化していくのか!?

結果はTwitterやYouTubeやLINE、そしてこのnoteなんかを使っている今の私たちが知っている通りですが、当時は血湧き肉躍る思いでワクワクが止まりませんでした。

そしてこの時、このインターネットのインパクトというのはなにもバンド活動だけではなく社会のあらゆるコトを根本から覆す大きな力を持っていると確信しました。

インターネットに関わる仕事がしたい!?

その後プライベートでも色々あって仕事を変わることになるのですが、インターネットにどっぷり関わる仕事がしたいと思っていて、2002年、28歳でIT企業に転職しました。

その会社で医療分野へのIT導入に関わる仕事、つまりここで今の仕事に辿り着きそこから15年間この会社でこの仕事を続けてきました。

この間、私が夢見たインターネットの世界というのは凄まじい進歩を遂げました。いわゆるWeb2.0という潮流の中でブログやSNSなどが発展を遂げ、ビジネスやメディアの中心もインターネットに移っていきます。

ところが、医療分野でのIT活用というのは年々進化してはいるものの、インターネットの活用とは程遠い医療機関毎に閉じたシステムが個別に作られていく、それが当たり前のように許容されているという業界でした。

エラーが許されない、情報漏えいもあってはならない世界なのでこれは仕方のないことと片付けられてきたものの、このままで良いのか、なんとかこの局面を脱しなければ、と年々強く思うようになっていました。

医療の現場にこそインターネットを

特に、私たちの生きているこの社会、この国の医療の仕組みは人口減少が進み人口構成が変化していくこれからの時代に必要不可欠な「地域包括ケアシステム」を実現するためには医療機関同士の役割分担と連携、そしてそのための情報共有の手段の確立が急務です。

地域包括ケアシステム - 厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/chiiki-houkatsu/

つまり、医療の現場こそインターネットを積極的に使いこなす必要があるはずなのです。

でも実際に今、医療現場で情報共有がどのように行われているか?

1990年代のインディーズバンドと同じく、今なお電話やFAXを使われている方々も多くいらっしゃいます。

という訳でそういう状況を少しずつでも変えていきたい、医療従事者の方々をサポートしていきたいという思いを抱いて2018年に独立起業しました。

それから4年が経とうとしていますが、まだまだやるべきことは多く、そしてまだまだ自分の無力さ未熟さを感じる毎日ですが、それでもやりがいのある仕事をさせていただいてます。

このnoteでは、そんな私の日々感じたことや考えたことを発信していけたらと思っています。

YouTubeでも医療ITについてお話しているので見ていただけたら嬉しいです。
https://www.youtube.com/c/AcraneSystem