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繁盛するカフェと撤退するカフェの違い

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今すぐ実戦で業績アップに繋げる!
飲食・デリバリー企業向け/業績アップメルマガ
vol.145 2023/0220
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賃上げを!という声がありつつ、
「見えない賃上げ」が多いのも実情。

直近でも下記が動いていきます。

・健康保険料率の改定(4月納付分〜)
引下げ:33道県
引上げ:13都道府県
据置き:1県
https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g7/cat330/sb3130/r5/230206/

・雇用保険料率の引き上げ(4月〜)
以前:13.5/1,000
今後:15.5/1,000
労働者も事業者も「1/1,000」ずつアップです
https://www.mhlw.go.jp/content/001050206.pdf

・月60時間超の時間外労働の割増率が50%(4月〜)
以前:中小企業は割増率25%
今後:大企業と同じく50%
深夜営業だとその分も乗ってきます。
https://www.mhlw.go.jp/content/000930914.pdf

環境はガラリと変わってきていますし、
「中小企業だから」という理由でスルーされてきた事も
間違いなく厳しくなってきます。

自宅の1Fを店舗として家族経営でやっている。
このような事業は変化は薄いでしょうが、
法人としてやっている企業は一つ一つ見直しが大切。

特に上記の割増で考えると大変なのが
「昼・夜通し営業」かつ「夜が主体」のお店です。

拘束:10時〜23時
休憩:間2時間
労働:11時間(3時間残業)

これで完全週休二日制であっても、
22日勤務であれば66時間残業に。
つまり上記の割増が必要になります。

36協定で考えるならば「45時間」に
抑えるのが前提となりますが、
そうなると22日勤務なら1日2時間が限界。

通し営業であったとしても、

・昼は抜けられる体制
→アルバイトのみで回せて収益が合う
→社員持ち周りで回せる体制

この辺りは必要になってきます。
つまり商品MDをどう組むか。
それの仕込み・調理はどうなるか。

ここの仕組み化の差が明確に出てきます。

・夜は早く上がれる体制
→バックオフィス業務の簡素化
 自動化:発注・シフト・現金管理・売上管理など
→営業時間の見直し
 アルバイト時給も上がる中で、
 遅い時間の時間帯別収益が合っているか確認

この辺りの見直しは多いです。

変化すべき事の多い足元数年ではありますが、
着実にやり切って乗り越えていきましょう!


【今日のコンテンツ一覧】
1.業績アップに繋げる事例・ノウハウ!
2.今知っておくべきニュース・トレンド
3.頂いた経営相談・質問に解説!
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1.業績アップに繋げる事例・ノウハウ!
<繁盛するカフェと撤退するカフェの違い>

飲食の撤退率は5年で70%とも言われる厳しい世界。
それでも「カフェやりたい」「ラーメンやりたい」という
趣味の延長線での参入は依然多いままです。

個人的にガッツリ反対する訳ですが、
理由はカフェとしてのビジネスモデル設計です。

本日は繁盛するカフェと撤退するカフェの違いから、
どこのポイントが重要なのか?を見ていきます。

■撤退するカフェ

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