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コーヒー農園を目指して、マウント・タンボリンを歩く。

オーストラリア滞在記131日目、6月2日(土)。

「ブリスベンの近くにもコーヒー農園がある」とバリスタコースの先生から聞き、またまたオージー友人に連れてってもらいました。あそこはコーヒーはおいしいし、農園ツアーもあるし、コーヒー好きにはたまらない場所ですよ。

ついでに、またまた熱帯雨林ハイキングと空中散歩もしてきました。

この頃の週末はいつも自然のある場所におでかけしてる気がします。笑

冒険してるかのような静かな森・・・

スリリングな熱帯雨林の空中散歩・・・

そして、コーヒー農園のカフェでの憩いの時。

そんなショートトリップを、今思うままにプレイバックします。


時をつむぐ木。

ゴールドコースト近くにある「タンボリン・マウンテン」。

わたしの目当てだったコーヒー農園はタンボリン・マウンテンの近くだったので、ついでにハイキングもすることに♩

タンボリン・マウンテンにはいくつかトレッキングコースがあり、前回は「レインフォレストウォーク」を歩いたのですが、今回は友人のすすめでJoala Sectionを1時間ほど歩きました。

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熱帯雨林ならではの湿った森です。ユーカリやガムの木もありました♪

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「カーティスフォールズ」という滝があるので、そこから流れてるであろう小さな川を所々で見ましたよ。滝周辺には「ツチボタル」が生息しているそう!ツチボタルをはじめとする野生生物たちのために、枠外に出たり、煙を出したり、防虫剤を使ったりするのはご法度です!

さて、

Joala Sectionを歩いて感じた1番の魅力は「木」です。

何年もの間、自然環境の変化にうまく対応しながら生きつづけている巨木や、

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川水の恩恵を受けて生きる細い木々、

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そして細い幹が絡みあって1つの木になっている神秘的な大木。

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昔から木が大好きなわたしにとって、楽園のようでしたよ。

どんなものよりも「木」にパワーを感じるんですよねぇ。

長年生きつづけ、自然環境に変化しながら対応し、時には生き物たちが生きるために自らを捧げる。何かわたしたちを見守ってくれているような、身を任せられるような大きな存在。

(最近よく歩く森の中あるお気に入りの木には、名前もつけて挨拶したりしてます笑。木、いい。)

タンボリン・マウンテンの熱帯雨林は、数万年前から生きつづけていると言われています。

そんな、人類よりも古く歴史あるものたちが、2019年・未曾有の「山火事」被害に遭わなくて本当によかったです。。。もちろん、価値ある森や生き物たちが数え切れないほど命を落としましたが。

山火事のもとは、自然発火とはいっても、温暖化・異常気象による大干ばつなどで空気が乾燥して起こることも。または、人による火の不始末。つまりは、人の生活や、自然への配慮不足が原因。

世界中の森が焼ければ、さらに異常気象のもとである地球温暖化は進むし、生物多様性は失われて食物連鎖も崩れる。人が住む場所が限られるようになり、食べられるものも減る。・・・悲しみ以上に、人が引き起こす山火事による犠牲・対価は現実的に莫大です。

「自然があるからこそ、人は生きつづけられる。人が自然をコントロールしているのではない。」これを忘れないように、と気付かせてくれるハイキングの思い出でした。

さて、話がそれましたが、

ハイキングの後は、カフェで簡単にランチをとって、

コーヒー農園・・・の前に、空中散歩できる「スカイウォーク」に行かないか?ということで、寄り道しました*


熱帯雨林を、上から見る。

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スカイウォークは熱帯雨林の真上に橋がかかり、森全体を見渡せるようになっています。観光スポットのようです。

高さ約40メートルの橋から真下の熱帯雨林を見下ろすと、こんな感じ。

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なんとも不思議な感覚でした。

橋は約300メートルと、けっこう長いです。

子供たちもはしゃいでいて可愛かった♡

ただ、入場料がちょっと高くて、大人19.50ドル。(約1,550円)学生IDで割引されても16.50ドルでした。なかなか熱帯雨林を真上から見れることはないので、個人的にはお金を払う価値がありました◎

上で話したとおり、森に人の手が加えられるのってあんまり好きじゃないけれど、公式ホームページをよく見ると、スカイウォークを作った家族は「建設にあたり、伐採した木は1本もない」そうです。まあ、木より高い所に建てるから妥当な結果だし、大切にしなきゃなのは木だけではないですが。

読む限りは、オーナー家族さんから「環境を壊さずに開発する気持ち」が伝わり、環境保護に熱心なのがわかりました。人が立ち入ることで生き物たちは住みにくくなるし、自然への影響はゼロではないにしても。「影響を最小限にして開発後も保護を続ける」「自然とともに生きる」こんな想いが全ての開発で実行されればなと思う次第です。

のんびり45分くらいスカイウォークに滞在し、ついに!

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わたしが楽しみにしていたコーヒー農園へ向かいます!!(友人たちはあまり興味ない。笑)


コーヒー農園の香り。

楽しみにしていたコーヒー農園!

行ったのは「Green lane coffee Plantation」です。

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入り口には本物のコーヒーチェリーが!!

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コーヒーの木がエントランスに生えてて、しかもコーヒービーンズが成熟しているのを見れるなんて・・・感動。

このコーヒー農園では「プランテーションツアー」が開催されていて、どうやって栽培されて生産されているのかを実際に見ながら教わることができます。

10ドルと有料ですが、なかなかコーヒー農園を見れる機会はないので、安いもんです!

ですが・・・この日のツアーはもう終了していました。号泣

時間を調べずに来たわたしが悪いです。はい。

とりあえず、併設のカフェでゆっくりすることに。

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・・・美味しすぎるぅぅぅ。

さすがコーヒー農園のコーヒーです。

経験豊富なスタッフたちが、新鮮なコーヒー豆を自家焙煎しているそう。

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フードメニューもしっかりしており、「地元の食材」を使うことや、グルテンフリー・ビーガン・ベジタリアン用に「誰もが楽しめる」フードも豊富にそろえているそう。素敵。

コーヒー好きな方は、ぜひとも訪れてみてほしい。ちょっとアクセスしにくいけど、その価値は大いにありますよ。

プランテーションツアーは、執筆現在「火〜土曜日の12時から」開催されているそう。予約は不要。詳しくは、公式ページでご確認ください。


おわりに

今回の旅で1番のお目当て(わたしだけ)であるコーヒー農園の見学は果たせませんでしたが、タンボリンマウンテンの厳かな熱帯雨林をまた肌で見て感じることができて、もうお腹いっぱい◎

この日をプレイバックして「記憶に残っていないこと」もあれば、「すごく鮮明に覚えていること」もあるなぁと、今感じました。

はたまた、何度も思い返すような特別な思い出ではない忘れかけてたエピソードたちが、写真とともに一気に記憶とともによみがえりました!

「記憶」って不思議ですねぇ。

旅に関していうと、「どこに行ったか」よりも「誰と何をしたか」の方が、よく覚えてたりします。あとは珍事件とかw

「ここと、ここと、ここを見て、最後はここでディナー。」と、行って見ることだけにフォーカスすると、案外、旅行後に思い返せるものが写真だけで、中身が空っぽだったりする。

ハイキングコースの名前なんて写真撮ってなかったら絶対覚えてませんでしたし、ランチに何を食べたかも、当時のわたしはコーヒー農園がメインだったのに、今となってはスカイウォークの方がよく覚えてたりする。笑

ランチだったら、今回は食べたものよりも「店員さんとの会話」をよく覚えていて、「G'day Mate!」というオージー特有の挨拶を初めてしてもらえたのもあって、フレンドリーな店員さんの記憶が濃く残ってます。

あと、やっぱりスリリングで脳が衝撃を受けたのだろう。「スカイウォークの橋を歩いている情景」はけっこう覚えています。見た景色や心境もですが、子どもたちがはしゃいでたこととか、チケット売りのスタッフさんが日本好きで日本語で接客してくれたこととかも記憶あり。

コーヒー農園は・・・おそらくプランテーションツアーに参加できていたらもっと覚えていただろうに。泣笑

このことから、人でも自然でも、何かとの「ふれあい」がある記憶はよく覚えてるなぁと今思いました。記憶については詳しくないので、実のところどうなのか分かりませんが。

ランチをしたカフェの店員さんとの会話、大木のワンカット、スカイウォークで子どもたちとスリルを共感したこと・・・何かちょっと、ふれあいがあったかも。

「ふれあう」とは、「互いに相手に触れる」という直接的な意味と、「親しく交わる」「心を通わせる」という間接的な意味があります。

個人的には直接的なふれあいではなく、「心を通わせるふれあい」の方がしっくり。自分の記憶ともコネクトしている気がする。人とだったら、話したこととか一緒にしたこととか。もちろん1人でしたことも記憶にあるけども。

「自然と心を通わせる」って、なんだか境地を越した仙人ができることのような感じがしますが、「自然に感謝・森に立ち入らせてもらうことに感謝する」とか「生き物に声をかけてみる」とか些細なことでつながると思うんです。キャッチボールのように、ボールを投げると、なんだかボールが返ってきたような感じがする時がありますよ。風が反応してくれたような気がしたり、生き物と目があったり。ちょっと不思議すぎる話ですみません。笑

さてさて、こんな旅の話からいろんな引き出しをもらえました。

今話したような「記憶に残ること」が毎日できたら最高なのでしょうが、、現実はそう簡単ではないですよねぇ。むしろ、地味なことが多いかも。そして、それでOKだ。

この旅をした当時だって、わざわざ記憶に残るために出かけたわけでもなかった。ただ行きたかったから。そして起こるべくして起こった、と思う。

そして、いつかまた何かのタイミングで、ひょこっと記憶の引き出しから顔を出すことがあるかもしれない。意識してなかったような地味な記憶まで。

楽しい・辛い、いろんな記憶があるけれど、それはまぎれもなく自分の辿ってきた道。よしよしって、笑顔でハグして、今この瞬間を丁寧に生きたいものだなぁ〜と思いました。

記憶を振りかえられることに感謝です*

いい旅でした^^



こちらも合わせてどうぞ♩


▼ ハイキングは「マウント・グロリアス」も穴場。

あ、ここでも「ふれあう」っていう言葉を使っています。最近すきみたい。


▼ 別日にタンボリン・マウンテンで過ごしたはなし。



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