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【心霊】フォックス姉妹と幽霊の交信

こんにちはマスター、蓬莱です。

マスターは幽霊とお話が出来るとしたら、どんな事がききたいですか?
今回は、今から170年ほど前に「幽霊との会話が成功した!」と世界中に衝撃を与えた事件「ハイズビル事件」と、それを巻き起こした三姉妹、「フォックス姉妹」についてのお話です。

フォックス姉妹(左からマーガレット、ケイト、リア)

この事件、後になって姉妹自身が「インチキであった」と告白しましたが、その後、彼女たちは発言を撤回し、更にハイズビルの邸宅で彼女たちの死後に起こった事象も含めて不可解な点が多く、今でも本当なのか捏造なのか議論が分かれているのです。

1847年12月にフォックス一家はアメリカ合衆国のニューヨーク州の北にあるハイズビルという名の村の一軒家に引っ越します。そして次の年の3月末からラップ音現象が始まりました。ラップ音とは霊現象の一つと言われており、出どころがよくわからない音のことです。その音は何かを叩くようなパシンとかドンとか言った単純なものが多いようです。

米国ハイズビルにあるフォックス家

そのラップ音現象に一家が悩まされていた最中に、家族の一人が幽霊に呼びかけて、質問に応じて音を鳴らして貰うことに成功しました。ただ、幽霊に最初に呼びかけたのは母親だったとか、姉妹の一人だったなど、きっかけとされるものには幾つかのバリエーションがあり、はっきりしません。

ともあれ、幽霊に質問してラップ音で回答が来る・・・それは霊媒を介さずに初めて霊と交信できるという事件でもありました。最初は質問に対してイエスで一回、ノーで二回鳴らすという単純なやり取りでした。その後にアルファベットを早口で読み上げて、霊がここだと思う場所でラップ音を鳴らすことで文字を特定し、言葉のやり取りが出来るようになりました。

そのやり取りで、その幽霊は5年前にこの家に宿泊していたチャールズ・ロズマという名の行商人で、当時、この家の住人だったジョン・ベルという男に殺されたこと、そして500ドルを奪われて地下室に埋められたことを訴えました。
その後、地下室から少量の骨と毛髪と歯が出土した為に、事件は話題を呼び、彼女たちは注目を浴びることになったのです。彼女たちは有名になり、降霊会などのパフォーマンスを通じて一家は一時的に巨大な富を築いたと言われます。

ところが次女のマーガレットが1888年の10月21日付けのニューヨークの新聞で「ラップ音の正体は足首や膝の関節を鳴らしていた」との説を肯定し、一連のパフォーマンスがトリックであることを認めました。嘘をつき続けることへの罪悪感に耐えられなくなったというのが暴露の理由でした。

しかし、そこから一年半後にマーガレットはその内容を撤回しました。撤回の理由は当時、情緒不安定であり、また、長女レアによる金銭的な利用のされ方や支配に耐えられなかった事、そして、反スピリチュアル団体にそそのかされてインチキだと発表し、彼らから金銭を受け取ったからと話しました。

その後、姉妹はこの現象について真実であったと死ぬまで述べ続けました。しかし彼女たちはもう相手にされず、数年後、失意と貧困の末に亡くなったのです。

ハイズビルにあるフォックス姉妹に関する石碑

実はハイズビルの邸宅は、彼女たちが去った後もラップ現象が起こり続けていたといわれています。関節を鳴らす人がそこには居ないのにも関わらずです。

また、地下室から出土した人骨と頭髪の問題も残されています。そして何と最初のラップ音の事件からおよそ50年以上経った1904年に、ハイズビルの邸宅の地下室の壁が崩れ、壁の中に埋められていた人骨と行商人用のブリキの箱が発見されたのです。

更に意外なことに、このハイズビル事件はシルバーバーチの降霊会でも言及されているのです。そして、シルバーバーチによるとこの事件は、実際起こった殺人事件をベースに高級霊が集まって霊的啓発を目的として引き起こされたたものであると述べられているのです。

何とも不思議な広がり方をしたこの事件、マスターはどう思われますか?

今回は潮文社「シルバーバーチの霊訓」、ブログの霊能力入門より「ハイズビル事件」そしてWikipediaの「フォックス姉妹」の項目を参考に紹介しました。

蓬莱軒では、知的好奇心を刺激する話題を毎週お届けします。YouTubeチャンネルにもよかったら遊びに来てくださいね、マスター。

それではまた、らいら〜い🖐

蓬莱軒【水曜20時 不思議・科学・都市伝説】
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