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【心霊】ウィンチェスター・ミステリー・ハウス

こんにちはマスター、蓬莱です。

マスターは霊能者に「あなたはこの先ずっと、自分の家を増改築し続けないと死にますよ」と言われたらどうしますか?今日はアメリカにある、ちょっと不思議で複雑怪奇な大邸宅「ウィンチェスター・ミステリー・ハウス」についてのお話です。

カリフォルニア州サンノゼに実在する有名な幽霊屋敷「ウィンチェスター・ミステリー・ハウス」

「ウィンチェスター・ミステリー・ハウス」はカリフォルニア州サンノゼに今も建っている大邸宅です。1906年のサンフランシスコ地震が起こる前は7階建でしたが、今は一番高いところで4階建です。部屋の数は合計160、そして更に2つの舞踏室がありました。160の部屋の中で寝室は何と40あり、ちょっとしたお城みたいにも思えます。

ところが、この大邸宅は構造がまるで迷路のように入り組んでおり、上り階段があっても上の階につかず天井に届き、そのまま行き止まりになってしまったり、ドアがあってもどこにも通じてなかったりなど、そこかしこにトリッキーな仕掛けがしてあります。複雑怪奇な通路は回り道を沢山してしまうために、所々に近道が出来るように壁が上がるような仕掛けがしてありました。屋敷の暖炉の数は47、煙突の数は17、ふたつの地下室と3つのエレベーターもついており、蒸気暖房や空気強制暖房、そしてお湯の出るシャワーも使えたという、百年前の当時の最先端であったそうです。

行き止まりになる階段や廊下、開けても壁しかないドア、床がない部屋など複雑怪奇な構造

慣れた人でも迷ってしまったら出られない・・・
そんな迷路のような屋敷を作ったのはサラ・ウィンチェスター。銃器メーカーで成功を収めた実業家ウィリアム・ワート・ウィンチェスターの奥様に当たる人でした。

複雑怪奇でトリッキーな大邸宅を建てた彼女・・・、でも、そんな邸宅を作った動機は遊び心から来たものでなく、もっと、ずっと悲しく、恐ろしいものでした。

彼女の夫の父に当たるオリバー・ウィンチェスターが手掛け、サラの夫が大きくした銃器メーカー「ウィンチェスター・リピーティングアームズ社」、その生み出した銃は西部開拓時代から人気が高く、狩猟ライフルやショットガンの名門でもあり、大金持ちでもありました。

銃器メーカー ウィンチェスター・リピーティングアームズ社

ところが、1866年、サラは娘のアニーを亡くし、そして1880年には創業者オリバーが亡くなり、その三ヶ月後には夫も亡くして、深い悲しみに暮れ、鬱病のように塞ぎ込んでいたそうです。

友人の勧めで失意のサラは、とある、霊媒師に助言を求めたのですが、その霊媒師は「ウィンチェスターの銃が多くの命を奪ってきたために、一家に呪いがかかっている。だから、アメリカ西部へ行きなさい。そして、行き着いたその場所で亡くなった幽霊の為の屋敷を建て続けなさい。建設を止めてしまったら貴方は死ぬでしょう」と言われたのです。

このような理由から彼女はカリフォルニアに豪邸を建て、増築と解体を繰り返し、この複雑で、怪奇な邸宅は生まれたのです。そして、幽霊の為に建てられた邸宅にはいつも幽霊の噂と目撃談が絶えなかったそうです。

サラはその後、38年間も建造を続け、1922年の9月5日に心不全で死亡しました。

建設を続けていたにもかかわらず、サラが死んだ。これは呪いのせいだという見解もあるのですが、サラが結婚したのは1862年、亡くなったのは1922年、結婚から60年も経っています。

これは当時としてはとても長生きだと思うのですが、果たして、彼女が死んだのは寿命なのか?呪いなのか?・・・マスターはどう思われますか?

コネチカット州にあるウィンチェスター家の墓

今回はBANGER!!!の「実在の奇怪屋敷……死霊の呪いか、未亡人家主の狂気か!? ウィンチェスターハウス アメリカで最も呪われた屋敷」とウィキペディアの「ウィンチェスター・ミステリー・ハウス」の項目からお話しました。

蓬莱軒では、知的好奇心を刺激する話題を毎週お届けします。YouTubeチャンネルにもよかったら遊びに来てくださいね、マスター。

それではまた、らいら〜い🖐

蓬莱軒【水曜20時 不思議・科学・都市伝説】
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