見出し画像

【5】「漫画家やめたい」と追い込まれた心が雑談で救われていく1年間 〜他人の言葉に捉われてしまってた〜

"「漫画家やめたい」と追い込まれた心が雑談で救われていく1年間"は、1年前の自分を振り返るエッセイ漫画です。当時はほんとに感情が大荒れで、全て投げ捨てたいと思ってたんです。事務所宛に『辞めます』とメッセージを送る直前まで行ったり、夜な夜な転職サイトを徘徊したり、はじめて精神科医に行ったりしました(3ヶ月待ちって言われて諦めた)。そんな時に事務所コルクの代表である佐渡島さん(漫画内では”編集者”)から、プロコーチを紹介してもらった所から人生が激変しました。


5:他人の言葉に捉われてしまってた

楽に生きたい_本_005_021

楽に生きたい_本_005_022

楽に生きたい_本_005_023

楽に生きたい_本_005_024

漫画家ならー。漫画家としてー。漫画家なんだから。
と言う、他人の『こうあるべき』や、肩書きに捉われすぎてたなと気づけたって話です。

画像1

上手くならないと…と焦ってデッサンに挑んでみたり、模写をしてみたり。漫画家なら創作漫画を描かないとと思ってたのも、表現するなら漫画だろと思ってたのも全部そう、やってみると最初は楽しいけど、段々『なんで自分はこんなことやってるんだろ』って、"自分が本当にやりたいこと"じゃなかったんです。

もちろんそう思いながら続けていくことで、気づくものも得るものもあると思うけど、今の自分はそうじゃなくて。漫画は自分の気持ちを表現するための手段の1つで、漫画家として上を目指すぞって気持ちは、心の引き出し全部ひっくり返してみてもなかった。たぶんコルク(事務所)に所属して周りの作家さんがそう言ってたから自分もそうならないと!って思い込んでたのかも。

僕は『他人からどう見られてるんだろ…』とか『嫌われたくない』『空気を悪くしたくない』って気持ちがすごい強くて、その場の空気に合わせてしまいがちなので、こういうことがよくあったな〜と振り返れば思い当たる節だらけでした。

ーで、なんでそんな他人の評価を気にして生きてきたのかって考えてみたら、たぶん『父親に怒られるのがこわかったから』ってのが大きな理由になってるのかもってことに気づいたんです。めちゃくちゃこわかった。バッシバシ頭どつかれてたから、毎日常に父親の目を気にして生きてたなーって。もう父親は死んじゃってて、感謝してる気持ちもあるけど、未だに写真見て手を合わせる時にためらいもあるんです。あ、ちょっと暗くなってきたんで、ここまでにしておきますね。

そんな思いから『他人の期待に応えないと』って気持ちになって、気がつけば他人の願いが自分をやりたいことのように思い込んでしまってたってわけです。こわい。

でもほんとこれってよくあることだと思うんです、僕だけじゃないはず。
他人からの評価とか機嫌を伺い続けて生きてきた人。

他人と一緒にいると気を遣いすぎて疲れちゃって、1人になったら反省会開いて。今日も疲れた…ってぐったり眠りにつく人。そんな人にこの漫画が届いたらいいなと思うし、自分が楽なように生きてほしい。たぶん、優しすぎるんよ。僕はそう思ってます。

自己肯定感とか承認欲求とかいろんな心救われそうな言葉があるけど、そんな難しいのは置いといて、ただただ自分が楽に生きるにはどうしたらいいんやろってこと考えてみてほしいです。残念ながら僕からは『こうするといいよ』とアドバイスはできないですけど、微力ながら全力で応援してます。



********


気がつけばここまで5回ドドドっとやってきました。早かったー。自分の中ではここが折り返し地点。ここからは変わり始めた自分が、何をしていきたいかを考えていくフェーズに入る…はず。

というのも、実は1話目を公開する頃から5話目までは構成を考えてたんですけど、ここから先はこれから考えてくところなんです。どうしよ。大まかな流れ考えてるけど、実際4ページに落とし込む作業がすごく大変で。当時の気持ちを思い返すのが特に大変。当時のメモを遡って思い出すも『なんでこんなこと考えてたんやろ…』って、思い出せないことばっかり。

その度に人ってこの短い期間でも変わるんやなってことを体感してます。
自分の気持ちを客観的に見れるようになるだけでこんなに変わるのかと。ネガティブな思考は今じゃほとんどしなくなったし、比較もしない。しても、落ち込むことはなくなった。なので、ここからが漫画としては山場になってくるので大変だ。
というわけで、来週はお休みさせてもらって、2週かけてじっくり考えようかなと思います。

あと、今これを書いていて思ったのが、こうして当時を振り返って漫画にしたり、文章にしたりしてるおかげで自分の変化に気づけた。少なくとも自分は変われたんだ…って思えることで、これから先も変わることへの自信になるかもと思った。嬉しい気づき。

サポートしていただいたり、有料記事を購入してくださった売り上げは次の新しいこと始めるための活動資金とさせていただきます。いつも本当にありがとうございます!