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法螺貝談義(第12話)

乙音(低音)は唇や身体の使い方がポイント。

吹き込む時の「適切な空気の量」と「適切な唇の振動数」と「適切な吹き込む息の流速」は貝の個体によって違います。

口金のセッティングだけでなく、これらも貝に合わせることが大事。

ここからは経験上の自論ですが、吹き込んだ空気を抵抗なく受け止めてくれる法螺貝のセッティングにするのが大切。

強く吹き込むと音が裏返るようでは勿体ない。(ラクではあるけど)

チューニングも良く、空気量、唇の振動数、吹き込む息の流速がベストになると音が荒い波ではなく、細かい波となって身体の内部(内臓)を貫通し、身体そのものが共鳴反応します。

これは、音の好みとかの範疇すらをも超えてきます。
ある領域の細かい波の音になりますと、アタマで「良い音やな〜」と解釈して感じるのではなく、アタマの解釈が入るよりも先に、もしくは同時に身体全体で響きを感覚で受け取り感動に繋がります。

音は肉眼では見えませんが身体は受け取ります。

英語が全くわからない人でも、英語の歌を聞いて感動する事はあります。

これは意味ではなく響きです。

だから音楽は言語を超えて世界中で親しまれてるのかもしれません。

それと人間は眼で情報の多くを受け取ります。

となると見落とされがちな大事なポイントがあと一つあります。

それはまたいつかの機会に。


YouTube「立螺」


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