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法螺貝談義(第50話)

今回は甲音の一番上の甲3のコツについてです。(よく揺りで使われる音階)

甲3の練習で最も大事なのは、基本となる甲1の音。

なので甲3に注目するよりも、まずは甲1の音を観察します。

甲1をしっかり完成させておけば、そこからの派生の甲2、甲3が簡単に出来ます。

では、どこを観察するのか?

それは甲1の音を吹いているときの一瞬の〈返し〉に注目。

返しの瞬間がきちんと甲2の音階に当たっているかを確認します。

返しの一瞬の音が、次の甲2のベースになるためです。

甲2をベースに吹きながら返しを入れれば揺り(甲3)になります。

なので、この一瞬の返しが甲2に当たっていないと、次の甲2が間違ったベースになり、すると甲3(揺り)の音も外れた音になります。

返しの音が甲2に当たっていないとなれば、これはおそらく唇の形の問題かと思います。

本人は上唇が上に来ているつもりでも、実際に下唇が出てしまうパターンがかなりあります。

これは鏡で確認されるといいと思います。

よくあるもう一つのパターンは唇を絞り過ぎて、これ以上締めようがないくらいの開きのため、返しすらできないパターン。

大体このどちらかです。

なので吹き口の内径を縦横に広く使い、甲1の時点である程度の開きは確保しておきたいです。

あとはそこから強く吹き込んでいけば自然と上の音も出ます。

なので甲3(揺り)の前に甲1を観察する事です。

↑返しが紫の部分にしっかり当たっているかチェック。
↑段々と絞っていく感じ。
↑イメージ図。
↑鏡でチェック。

YouTube「立螺」



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