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法螺貝談義(第17話)

誰もが憧れるといいますか、法螺貝を始めたての方でも直ぐに吹けるようになりたい音符。そして1番手こずる音符の代表でもある「揺り」。

甲音(高音)の中で最高音(甲3)の音階を使います。
甲1から入り、その後に甲2をベースとしてそこから甲3に7度返しを入れていきます。
「揺り」は声明(仏典に節をつけた仏教音楽)の「ユリソリ」が由来。

「揺り」は等間隔で返しを入れていく音符と、声明のユリソリのようにだんだんと返しが狭くなっていく音符の二つに大別。

個人的にはだんだんと狭くなっていく音符がオススメ。
揺りは返しの間隔が早すぎたりすると、余裕のなさを感じたり、なんとなく心がせわしない感覚になります。

声明のようにゆっくり余裕を持って、だんだんと間隔を狭めて返していくこと。
ゆっくり吹くのは少しシンドイですが、早くない分、聴き手が心にゆとりを持てます。

そして、やはり唇の開きが肝心。
甲1の時点で開きが狭すぎると、上の甲2や甲3が大変になるので、唇の開きに余裕を持つといいかと思います。

この音符はなかなか力がいりますが、あくまでも力むのは腹圧で、唇は力をある程度は抜きましょう。

とにかく楽しみながら練習あるのみ。

YouTube「立螺」


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