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法螺貝談義(第54話)

法螺貝には音符がたくさん存在します。

法螺貝は古くから峯中での情報の伝達手段に使われていました。

いろんな吹き方の組み合わせで構成され、それぞれの音符には様々な意味合いがあり、宿に着いた合図や、宿を出る合図など、場面に応じてかなりの数が存在します。

当時はケータイ電話もありませんし、今でも山中は電波の届かないところもありますから大事な伝達手段の一つです。

それから、護摩や法要の合図、進行などにも応じて使われており、各本山や宗派によって、吹き方も違い、奏法や音符は様々で、それぞれに味わいがあります。

また、立螺秘巻のような書物もあり、他にも独自のものが数多く存在しています。

お寺さんによって独自の音符や、中には口伝もあったりしますし、法螺貝は修験道以外でも使用されるので、それらを含めますと数多くの音符が存在します。

修験道の法螺貝の音符は基本的には「木火土金水」の五行を配した五線譜などで示されています。

ちなみに以前あげた「乙・甲1・甲2・甲3」などの表現はわかりやすく伝えるための私の個人的な表現です。

修験道では他宗、他流の方と護摩を焚いたりすることも多くありますから、音符はその時のそのお山の習わしにその都度合わせてください。

なので全ての奏法や、いろんな音符を吹けるように練習されると良いと思います。

慣れてくれば自由自在に音符を意のままに奏でることも可能になります。

いろんな音符を練習に取り入れることをお勧めします。

YouTube「立螺」


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