見出し画像

やっぱり弦楽器が好き

再三言ってるけど、私は音楽が好きで、クラシックも好きだ。
今日はクラシックを聴いてきた。

やっぱり楽しい。

リサイタルやコンサート、ライブの醍醐味は生音はもちろん、いろんな楽器の演奏の様子を見られることだと思う。コントラバスやチェロの動きはダイナミックだし、ヴァイオリンの各パート揃った動きも迫力がある。金管木管が後ろから迫ってくる様子は、音だけではなく実際に吹く姿も圧巻だ。ピアニストの息遣いは音源では残されないこともあるけど、あの息遣いを含めて音楽だ、と私ごときが豪語したくなるほど作品との一体感がある。

今日もいろんな感覚で楽しむことができた。

まずハープだ。
ポロンポロンという音色の美しさはもちろん、奏法も観ていて面白い。昨日書いた利き手の話ではないけれど、左手は低音を、そして右手は高音あるいは主旋律を弾くようだ。今日見たことから推測で書いているので間違っていたらごめんなさい。弾きながら体ごとゆりかごのように前後に揺らす動作が美しい。休符で弦を手ですっとおさえる仕草も美しい。実は足でもペダルで操作しているんだけど、激しさを感じないからまるで白鳥のよう。そして気になったのだけれど、ハープ奏者って美女のイメージがある(今日もそうだった)。フレディ・マーキュリーみたいな人が弾くことはないのだろうか?
ハープは構造も面白い。低音の響きを見ていると形は違えど弦楽器の仲間というだけではある。底の方が共鳴胴なのだろう、時間をおいて響きが大きくなっている。デカいし基本会場に常備されているのだろうか?コントラバスはたまに電車で見るけど、マイハープとかあって、運ぶこともあるのかな?興味は尽きない。

続いてチェロだ。
今日はルーマニアの名演奏者が弾いていたんだけど、最初の1音で会場がハッとした。本当に会場全体が共有している感情ともいえるものが表情を変えたのだ。
チェロの音域は人の声の音域に近いため、歌に似た旋律を聴くことができる。多くの人が心地よく聴ける高さとも言えるかもしれない。2CELLOSとかで人気あるしね。楽器自体がそうやって聴き手にフレンドリーなうえ、今日の奏者は本当に素晴らしい音色を奏でていた。ピアニストや共演者とのハーモニーも美しいし、動きもチャーミング。チェリストのおじさんはなんでこうも「素敵なオッサン」が多いんだろう。もちろん女性のチェリストの姿も大好物です。

そしてコントラバス。
オーケストラではコントラバスとティンパニの動きを見るのが好きな私。たいていの曲で終始弾き続けるヴァイオリンなどと比べてここぞというところで出番がある楽器だ。
今日はコンバスのソロ曲もあったし、弦楽オケとピアノ五重奏曲もあったのでコンバスの色んな姿を楽しめた。今日の奏者はまだ学生と若かったのだけどワイルドイケメン。そして落ち着きのある演奏だった。途中メガネが落ちそうでハラハラしたけど。
私はヴァイオリン以外の楽器はてんでわからないからいつも発見があるんだけど、中でもコンバスはいつも面白く見ている。あんな長い指板を行ったり来たりさせて低音を響かせるだけでカッコいいんだけど、頻繁にピチカートもあったりして右手の動きも楽しい。じっと指揮者や共演者の姿を窺う姿も良い。今日見ていて凄いなと思ったのはアップから弾くスタッカートなんだろうか、少し弾いて弓をパッと前方に離す弾き方。カッコいい。カッコいいんだ、コンバスは。

ヴィオラはまだお勉強中。
今日の演奏も全員がとても安定している奏者さんで、ヴィオラと言えば安定感という謎の公式が私の中で出来上がりつつある。ピアノ五重奏曲ではチェリストとの息がぴったりで、とても楽しそうに弾いている姿が素敵だった。ああいう演奏の姿は聴く側ももっと楽しくなれる、コンサートの良さのひとつだ。
ヴァイオリンしか知らない身で言えることはまだ少ないんだけど、横に大きいなあ、弾きにくくないのかなあ、ということ……くらい(失礼)。もっとヴィオラ曲聴きます。

と、ここまで書いてきて何だけどやっぱりヴァイオリンが一番好きだ。
今日の演奏会もご案内いただいたのはヴァイオリン奏者の人で、その方の演奏も、五重奏曲を弾かれた方も本当に素敵な音色で、楽しかった。最近はチェロの表現が好きで、やはりチェロと比較すると音域が高いなぁと当然のことをを思っていたんだけど、あの小さなサイズの楽器でこれだけ豊かな表現ができるっていうのは素晴らしいことだと思う。
そして実際はとうてい真似なんてできないんだけど、弾き方をずっと見ていた。なにかお手本にできることはないかなと。わかったのは、自分の先生が何度も言っているポイントは正しいし大切なんだということでした。力まず弾きます……もっと練習します……。

なんだかいつも以上に要領を得ない文章に、特にヴィオラの人に失礼な文章になったけど、とにかく観て聴いて楽しいのがクラシックのコンサートだよということ。歌詞が無くステージパフォーマンスとしての派手さはないのだけど、静的な演奏の中にある動的な部分を発見する楽しさがあると思う。

あ、インタビュー記事、牛歩で進めてます。やばい11月が終わってしまう。年内には必ず。ええ、必ず。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?