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“初ビール祝い”に飲んでほしい「人生初めてのビール」をつくりたい理由【HOPPIN’ GARAGE P.O.P 上鈴木兄弟】

右手にビール、左手にドリームを掲げ、心地よいハッピーなラップを繰り出すラップグループ「P.O.P」(ピーオーピー)。映画『SR サイタマノラッパー』シリーズ全編のラップ監修・指導で世に知られるようになりました。双子の兄・上鈴木(かみすずき)タカヒロさん、弟・上鈴木伯周(はくしゅう)さん、そしてギタリスト・作曲家のさいとうりょうじさんから成るラップグループです。

兄のタカヒロさんは地元宇都宮、弟の伯周さんは東京に住んでいます。そんなP.O.P 上鈴木兄弟を語るに欠かせないのが「ビール」。デビューのきっかけ、ライブでの恒例イベント、参加する音楽フェス、全てビールが関係しているそうです!

もはやビールなしでは語れないP.O.P 上鈴木兄弟はどのような人たちなのか。今の活動をするに至ったターニングポイントや、上鈴木兄弟とビールのエピソードからひもといていきます。

【P.O.Pとビール エピソード1】『孤独のグルメ』 久住昌之さんとビールを飲んだ日々

——おふたりのターニングポイントを教えてください。

写真2写真左から、弟 上鈴木伯周さん、兄 上鈴木タカヒロさん

伯周:『孤独のグルメ』の原作者・久住昌之さんとの出会いですね。大学を卒業して一般企業に勤めながら、兄の影響でバンドに参加していたんです。そのバンドは兄がドラムで、他にボーカルがいて。僕は楽器を弾けるわけでもなかったので、楽曲の合間にラップで参加していました。25歳のとき、大好きな久住さんが北海道でライブをやると聞いて、兄とふたりで東京から遊びに行ったんです。このときは勢いで決断して、北海道まで行きました(笑)。

そのライブ会場は10人ほどのお客さんしかいない小規模な場所で、久住さんとの距離がすごく近かったこともあり、久住さんから声が掛かってそのままステージに上げてもらったんです! 小規模なスペースに、背の高い双子がいたら目立ちますよね(笑)。トライアングルと小さな太鼓を鳴らしながらラップを披露しました。

これが大成功だったんです。久住さんに面白いと思ってもらえて、東京に戻った後も、久住さんのライブに誘われるようになりました。そのときの久住さんのバンドで、ドラムをやっていた方が、僕たちに本格的に音楽をやるように勧めてくれて結成したのがP.O.Pです。

久住さんはお酒好きな方で、僕たちもビールをめちゃくちゃ飲むので、すごく仲良くさせてもらっていましたね。僕たちのビール愛が、久住さんやP.O.Pのメンバー、音楽業界の方々との出会いを生んでくれました。

【P.O.Pとビール エピソード2】サウンドクリエイター中塚武さんの“プロの後輩”になった

——久住さんとの出会いによって、P.O.Pが誕生したんですね! その後、P.O.Pの成長を後押しした出来事は何だったのでしょうか?

写真3インタビューの日、兄 タカヒロさんは宇都宮からリモート参加

タカヒロ:音楽に本腰を入れようと思ったのは、恩人であるサウンドクリエイター中塚武さんの存在ですね。中塚さんは音楽クリエイターとして、数多くの楽曲を生み出すだけでなく、シンガーソングライターとしてライブも長年続けています。

僕たちは中塚さんが当時定期開催していたイベントのオープニングアクトや、ライブ後の打ち上げ要員として参加させてもらっていたんです。P.O.P結成後、まだ大してライブに出演していなかった頃から、5年間ほど僕たちを呼んでくださっていました。

僕たちが映画やテレビ番組への楽曲提供で少しずつ忙しくなってきたときに、中塚さんが「そろそろアルバム出せよ、俺手伝うから。いい音楽をやっているんだからさ」と言ってくださって。その言葉に背中を押されて、2014年に1stアルバムを発売したんです。学生のころから音楽に携わっていましたが、35歳になってようやくアーティストとして進み始めた感覚がありました。

伯周:中塚さんが僕たちを呼んでくれていたのは、音楽活動を認めてくださっていたこともあるとは思うけれど、ビールを飲んでライブの打ち上げをめちゃくちゃ盛り上げるからだと思う(笑)。中塚さんご自身もお酒が大好きで、何度も楽しく飲ませてもらいました。ほんとかわいがってもらってましたけど、中塚さんを楽しませるのもうまかったですよ。プロの後輩だ、僕たちは(笑)。

いつしかビールを広める人になっていた⁉

——P.O.Pのターニングポイントには、いつもビールがあったんですね! おふたりはいつもどんなビールを飲んでるんですか?

タカヒロ:いろいろなビールを飲みますよ、クラフトビールも好きです。宇都宮にはクラフトビールのブリュワリーが複数あるので、クラフトビール関連のイベントに呼んでいただくこともあります。

ただ僕はビールをある程度飲んだら、焼酎や日本酒など別のお酒も飲むんですよ。でも伯周は、本当にずっとビールしか飲まない(笑)。

伯周:「お前ビールばっかり飲んでいるな」と言われると、ビールに恩返ししている気持ちになるんですよね。僕はお世辞でも何でもなく「サッポロ生ビール黒ラベル」が好きで、よく飲んでいます。たまにお店で「赤星」(※)があると嬉しくなりますね。20代の頃にあらゆる種類のお酒を飲んでみたんですが、結局ビールに行き着いたんです。氷が入っていないし、お店でテーブルに出てくるのも早いし。

あと瓶ビールが好きなんですよ。ぬるくなりにくいし、「お前何杯目だよ?」とも言われにくい、自分のペースで飲める。グラスについでつがれてもあれば、人によっては手酌で、もありますよね。もう「ずっとビール」が定番になっています。

(※)サッポロラガービールのこと。「赤星」は通称。

——そんなおふたりから見た「ビールの良さ」とは何でしょうか?

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伯周:ビールはただの飲み物じゃなくて、楽しい雰囲気や思い出をつくってくれるものだと思います。僕らはライブでビールを配るのが恒例なんですが、ビールがあることでより楽しい瞬間を演出できると思っています。

タカヒロ:僕ら「Don’t think.BEER!」「BEER so good!」などビールの曲もつくっているんですが、ビールがあると気分が良くて、その場の雰囲気もハッピーになると思うんですよね。だから「人生を明るく楽しくできる存在=ビール」かな⁉

ライブで「このお店のビール、全部飲んでやろうぜ〜!」って煽るアーティストは、僕たちくらいだと思います。乾杯しながら行うライブは、お客さんも僕らも楽しいですし、お酒が売れればライブ会場も喜びますよね。僕たちがあまりにもビールを売るので、最近はお店側も尋常じゃない量を仕入れてくださるようになりました(笑)。

伯周:僕たちのライブをきっかけに、「ビール好きになりました」「普段は飲まないけどP.O.Pのライブで飲むビールはおいしい」といった声が多くて、音楽の感想よりもビールの感想が多いんですよ(笑)。

「人生初めてのビール」をイベント化したい

——今までさまざまなビールを飲んでこられたと思いますが、おふたりがあったらいいなと思うビールは、どんなビールでしょうか?

タカヒロ:僕があったらいいなと思うのは、誰かにとっての初ビールを祝う専用の、「人生初めてのビール」をつくりたいですね。初めてビールを飲んだときの記憶がある人は、そんなに多くないと思います。だから娘や親戚の子どもに「お前の初ビールは一緒に祝うからな」と言っておいて、成人式が終わったあとに初ビールでお祝いするんです。

伯周:ビールだったら、大勢の人と乾杯して一緒にお祝いできるもんね。

タカヒロ:近い将来、宇都宮市とタイアップさせてもらって、成人式後に初ビールでお祝いするイベントを勝手に計画しています(笑)。誕生日のタイミングの問題はありますけどね......。でもイベント化すれば、成人になるまでお酒を我慢できると思うし、周囲も未成年に飲酒を勧めなくなるし、イベントでお酒の飲み方も覚えられて、一石二鳥、いや三鳥!

写真5

伯周:人生初ビールの瞬間、スルーされているのもったいなくないですか? ファーストキス、初デートの記憶はあっても、ファーストビールの記憶はない。これをイベント化したい。僕たち大人が子どもたちや、後輩世代の人生初ビールに立ち会えるのも、楽しみになりますよね。

タカヒロ:誰かにとっての「人生初めてのビール」に立ち会って、参加者の初ビールの思い出をつくるイベントをやりたいな! 僕たち大人が子どもたちや、後輩世代の人生初ビールに立ち会えるのも、楽しみになりますよね。

最近はクラフトビール醸造所も増えているので、その地域で製造したビールで、その年の記念ラベルの瓶をつくって、成人と最初の乾杯をする風習が各地に広まったら、地域活性化にも貢献できるかもしれません。

そんなビールの可能性を信じつつ、これからもビールと共に活動を続けていきたいと思います。


HOPPIN’ GARAGEでは、今後ビールになるかもしれない魅力的な人々の人生ストーリーを紹介をしています。今回紹介したP.O.P 上鈴木兄弟の人生ストーリーがビールになる日が来るかも⁉ 今後のHOPPIN’ GARAGEにもご期待ください!

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2018年10月に始まった『HOPPIN’ GARAGE』。


HOPPIN' GARAGE(ホッピンガレージ)は、「できたらいいな。を、つくろう」を合言葉に、人生ストーリーを材料としたビールづくりをはじめ、絵本やゲームやラジオなど、これまでの発想に捉われない「新しいビールの楽しみ方」を続々とお届けします。


取材場所協力:CRAFT MEAT田町店


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「できたらいいな。を、つくろう」を合言葉に、魅力的な人々の人生ストーリーをもとにしたビールづくりをはじめ、絵本やゲーム、ラジオにイベントなど、これまでの発想に捉われない「新しいビールの楽しみ方」を続々とお届けします。