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ビールの可能性を広げるデザートビールに挑戦! HOPPIN’ GARAGE ビール第6弾『チョコミントビア』乾杯レポート

**この記事は、2019年3月に実施したイベントレポートの、note転載記事となります**

2018年10月に始まった『HOPPIN’ GARAGE』。
「こんなビール、あったらいいな」という熱い想いを持った人が、つくりたいビールをサイト上で応募して、HOPPIN’ GARAGE事務局の審査の上で選ばれた人がサッポロビールのブリュワー(醸造責任者)と一緒にオリジナルビールを製造するという、ビール好きにはたまらないプロジェクトです。


HOPPIN’ GARAGE第6弾のビールを手がけたのは、『ビールタレント』として活躍する古賀麻里沙(こがありさ)さん。14,000人以上のフォロワーを持つ自身のInstagramで、『今日の缶ツマ&一杯』を投稿している古賀さんは、『日本ビール検定』1級取得者という筋金入りのビール好き。日本ビール検定1級は、合格率が5%程度で全国でも約70人しか資格者がいないという狭き門です。

そんなビールを知り尽くした古賀さんがつくったのが、『チョコミントビア』。


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“純喫茶感”をテーマに、女性が手に取りやすいデザインのラベル

ビールでチョコミントを表現したら……?


『チョコミン党』という言葉もあるくらい、“大好きな人は本当に好き!”という味がチョコミント。チョコレートの甘みと、ミントのスースーした清涼感の絶妙なバランスがチョコミントの魅力のはず。そこにビールの苦味が加わったら、どうなるのだろう……? 会場に集まったビール好きの仲間たちも、いまいち味が想像できないようすです。「どんなビールだろう?」みんなで想像しながら、さっそく『チョコミントビア』で乾杯します。

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まるでチョコレートみたいな黒いビールは、グラスに注ぐときに、ふわっと甘いチョコレートの香りがします。ワインを表現するときにつかう「チョコレートのような香り」という言葉よりももっと具体的な、チョコレートを口に含んでいるような甘さのある香り。「甘いビールなのかな?」と思って飲むと、しっかりビールの苦味があって、飲んだあとにスーッとミントの清涼感がやってきます。まさに『チョコミントビア』で、ガブガブ飲むよりもスイーツと一緒にゆっくり味わって飲みたい、美味しいデザートビールでした。

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実は古賀さんも、完成したビールを飲むのはこの日がはじめて。「思った以上のチョコミント感でびっくりしました! 貯酒前のものを試飲したときよりもチョコミント感がレベルアップしています。チョコレートフレーバーのあとに甘みを感じて、最後にミントの爽快感が味わえて美味しい。本当に大満足です!」と感激したようす。

『チョコミントビア』開発秘話


今回のチョコミントビアを担当したサッポロビールブリュワーの成瀬さんは、「今回のビールの色を見ると黒ビールのようですが、通常の黒ビールと違って、“チョコレート麦芽(焙煎麦芽)”という焦がした麦芽をつかっているのが特徴です。この麦芽をつかうことで、チョコレートのような香ばしさと甘い香りを出すことができました。また、仕込みの過程で酵母が食べられない糖を残し、できるだけビールに甘さを残すように工夫しています。チョコレートの苦味はホップの苦味でも代用して、バニラ感は、世界的に希少な食材であるバニラビーンズを使った本格派です」

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「仕込みの工程で、大量のスペアミントを使うことで、チョコレートに負けないしっかりとしたミント感を出し、最後にチョコレートフレーバーをアクセントでのせています。今回のHOPPIN’ GARAGEで難しかったのは、チョコレートとミントのバランスです。どちらが勝ってもチョコミントにはならないので、少しずつ量を調整しながらビールづくりを進めました」とコメントを寄せました。

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そして、古賀さんとビールを飲みながら『チョコミンビア』の秘話を聞きます。

「HOPPIN’ GARAGE1回目のPop-Upから参加しているのですが、ビール好きが集まってとても盛り上がっていて本当に楽しかったんです。ビール好きの皆さんなら分かってくれると思うのですが、自分で考えたビールを飲めるなんて夢のような企画ですよね? それで応募したのですが、まさか自分の案が採用されると思っていなかったので、今日は皆さんとチョコミントビアを飲めて本当にうれしいです! 実は、チョコミントビア以外にも3案を出したんです。一つのビールごとに企画書を書くのが大変でしたが、まだ他の3案も落選したと思っていないです(笑)。他の3案は、“ビールにはナッツ”ということで『ナッツビア』、女性向けのフルーティーな『梅ヴァイツェン』、爽やかな『ジャスミンティーのビール』です。どれも美味しそうでしょう?」(古賀さん)

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日本ビール検定1級がもたらした、古賀さんとビールの幸せな関係


古賀さんがビールを飲むようになったのは、24歳のころ。もともと古賀さんのお母様がビール党で、その血が流れているのかなと言います。

「ビールを飲むようになったきっかけは、飲み会の席でビールしかドリンクが無かったからなんです。仕方なしに飲んだビールがとっても美味しくて、そこからビールにハマって飲みはじめました。いろいろ飲むうちに、日本ビール検定という資格があると知って、ビール好きとしては絶対に取らなきゃと思って(笑)、3・2級を一度に取って1級にチャレンジしたのですが、まったく歯が立たない! それくらい1級って難しいんです。2回目の受験は死にものぐるいで勉強して合格しました」(古賀さん)

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「このビール検定の勉強をする過程で、世界のビールに詳しくなりました。世界を見渡すと、ビールのスタイルは100種類以上あると知って、いろんな種類のクラフトビールを飲むようになったんです。“このビールとこのフードを合わせると、さらに食事が楽しくなる”といったフードペアリングを楽しむようになったのも、ビール検定を取ってからです」(古賀さん)

ビールは、デザートにもなる!


ここで、古賀さんから『チョコミンビア』の美味しい飲み方の提案! チョコミントビアに、フロートのようにバニラアイスを浮かべて飲んでみて! ということで、会場にバニラアイスが用意されました。

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ビールの苦味とバニラアイスの甘みが混ざっていて、飲んだあとにミントの爽やかさが残る。様々な味が主張しすぎずに美味しさを残していて、最後はしっかりビールを飲んでいる満足感を味わいました。
他にも会場には、いろどりのきれいなスイーツたちが並び、ビールとスイーツのマリアージュを楽しみます。

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「ビールやワインなどアルコールをある程度たのしんで、“最後はデザートにしよう”というタイミングで、このチョコミントビアを飲んでいただきたいです。ケーキを食べる感覚で、食事の最後の締めにデザートビールを飲む……こんな文化があってもいいのかなと思います。ビールが苦手な人には、こんなビールなら飲めるんじゃない? という提案ができるし、スイーツが大好きという人には、ビールをデザートにするアイデアもあると思ってもらえるビールができたと思います」(古賀さん)

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Pop-Upの最後には、第7弾のビール企画者である中島元成さん・河北一也さんにバトンタッチ。テーマは『い草』! いったいどんなビールがお披露目されるのでしょうか? Pop-Upをお楽しみに!

*2019年3月に実施済み

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