触れること

ちいさな人たちは
ぴとっと身体をくっつけたり
膝の上にちょこんと座っていたり
いつの間にか触れているところにいる

大好きのぎゅーも
いやだー！とひと泣きしたあとのぎゅーも
おばけが怖くて逃げてきたときのぎゆーも
大好きな人のところに行く

手をつないで歩いたり
寝ながら足をお腹の上に乗せてきたり
ゴロンとしている大人の人の上に
乗っかってきたり

嬉しいときも
泣きたくなるときも
悔しいときも
楽しいときも
大好きな人と繋がっているのを
確認するかのように
かならず大人の存在を見ている

ひととひとは
触れることで安心すること
そして
自分という存在を確認しているのかもしれない

安心して心地よくいることを
確認できることが
自分という存在を感じていることかもしれない

大好きな人に触れることは
誰に教えられていることではないけど

触れることができることは
ここにいるんだ
ここにいていいんだと
思えることなのかもしれない