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恋愛の終止符

私の好きだったあの人は死んだ。
だから会ってどんなに弁明しても無理だ。

あいにく私は家族愛が欠如している。
そんな中であの人と過ごして感じた幸せに「家族愛ってこんな感じなのかな…」とか「この幸せな瞬間をこれからこの人と一緒に築いていきたい」と思っていた。そう思うには私は未熟で自分の弱さをわかっていなかったし、まだまだ自分の時間が第一の同世代の男の子にとって私のこの想いは重荷だろう。

私は記憶を美化するし、あの人に申し訳ないと思う。
もし私が変わったら上手くいくのではないかと期待もする。

しかし私があの人に感じた不安や不満も確かにあった。
「なぜ2人だけの秘密にしたいことを同期に話すのか」
「あの人の今までの別れの原因はいつも元カノ」
「元カノをラベリング」
「事情も知らないのに薬を飲んだらメンヘラ」
「母親の気持ちを全く考えない」
「元カノとのペアリングを捨てないで見える所に置く」

あの人は別れの時に私に「なぜ被害者意識なのか」と指摘してきた。その通りだと思う。

私たちは合わなかった。結婚しても支え合えない。お互い幸せな家族像がわからなくて、家族に対してお互い「自分は被害者」という認識のまま成長が止まってるから。

休職中全く会社の人を街中で見かけることはなかったから、もうあの人と会うことはないだろう。8月の再会は私から連絡しないとかなわないだろうし、正直再会してもお互いの傷口に塩を塗るだけだから連絡するべきではないと思う。それはあの人は被害者だし被害者意識を持ってるだろうから。

もうあの人は私の人生の登場人物じゃない。
だから会った時こんな話をしようって考えるのはやめようと思う。ちゃんとわかってるのにLINEは消せないし、辛い時1番会いたくなる人で、偶然会えないかとも期待してしまう。

私のこの恋愛はよくある話だけど、当事者になると時間が解決するとも想い出が上書きされるとも思えない。こんなに大切な人を傷つけないと自分の状態がわからない私が、この先幸せになれるのだろうかと不安ばかり募る。こんな傷だらけの人生やめてしまいたい。

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