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瑞々しく変化する甘味

※この記事は2021年の年明けにリリースした時のものですが、2021年の暮れにも新しいクロップで再販します。印象はこの記事の通り。瑞々しい甘味の後味の長さがキレイです。(2021年12月5日追記)

新しい豆を目の前にして、
色を見て、最初に香りを嗅ぎ、口に含むとき、
これからどんな味に出会うのか、ちょっぴり落ち着かない気持ちになります。

新しい年になって最初の豆は、コスタリカ セントタラス。
ウォッシュトのカトゥーラです。
まず感じるのは、瑞々しさ。
柑橘系のゼリーを口にしたときのような印象です。
そして、まろやかでくちどけの良い和三盆のような甘味が続きます。

その全貌が明らかになって、きっとこのコーヒーを愉しんでくださるであろう方々のお顔が浮かんできて、そわそわしていた気持ちが落ち着きました。

優しく力をくれるようなコーヒーです。
新しい年の始まりに、動物たちの楽園コスタリカからの豆もお手元にいかがでしょうか?

〈Brew Log〉
豆:Costa Rica St.Tarrazú finca Gamboa
抽出:Tea strainer(浸漬式)
抽出温度:96℃
カップ:Avensi Senti

このコーヒーの瑞々しいフルーティーさと上品な甘みは、
・品質の高さが世界的に評価されているコスタリカの産地の中でも、特にタラス地区の高地の豆であること、
・収穫された豆が自社工場で生豆まで一貫して精製される品質の高さ
からきています。

そして、当店の焙煎で、
・焦げ味が出ないように焙煎し(焦がさない焙煎)
・焙煎直後から耐圧容器内で圧をかけて保存する(加圧熟成)
ことで、さらにまろやかな味を引き出しています。

味の定着には、焙煎してから1週間もしくはそれ以上、二酸化炭素で圧をかけて酸素に触れない環境下(ビール樽内やビール瓶内など)でコンディショニングを行います。
これで、様々なコーヒーの持ち味が、バラバラではなく角がとれてまろやかにまとまります。
そして、樽から出した後も、空気が触れないような容器の中であれば、さらに味は良いほうへ変化していきます。
お客様のお手元で、是非コーヒーの成長をお楽しみいただければと思います。

当店のコーヒーは、沸騰直後のアツアツのお湯で淹れることを推奨しています。
焙煎による苦味がないので、お湯の温度を下げる必要がなく、逆に高い温度で淹れることで豆が持っている個性がはっきりと出ます。
ペーパーフィルターで淹れて、すっきりとしたフレーバーを楽しむのも良いですが、コーヒー豆のオイルも一緒に抽出されるフレンチプレスのような淹れ方も、甘味が余すところなく出てオススメです。


Costa Rica St. Tarrazu finca Gamboa
〈地域〉コスタリカ タラス地区 ガンボア農園
〈品種〉カトゥーラ
〈標高〉1,700~1,900m
〈精製方法〉ウォッシュト
〈テイスティングノート〉
和三盆、レモン、オレンジ、ぶどうの皮、栗、さつまいも、カカオ、ナッツ など


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