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芳醇なフレーバーの層を愉しむ~Guatemala Altos de Medina~

「同じ豆で精製方法違い」
味の違いを比較して楽しみたい当店でテンションが上がる大きな要素のひとつがこれです。
先月リリースした Altos de Medina washed の精製方法違いの豆、ナチュラルをリリースします。
アルトデメディナ(メディナ農園の最高峰の意)のナチュラルはこれまで何度も取り扱ってきましたが、そのクロップごとに味わいが少しずつ違い、毎年愉しませてもらっています。
今回のクロップのナチュラルは、精製の過程での発酵が活かされた芳醇な風味を持ち、豆の品質の良さと相まって単体での完成度が高く、すっきりとペーパーで淹れることも、フレンチプレスのように浸漬させる淹れ方も、どちらにしたらいいか迷うくらい表情も豊かです。

お料理とペアリングするなら、ウォッシュトのクリアな酸を活かした豊潤さのほうが向いているかもしれません。単体で深く満足感を得ることを期待するなら、ナチュラルは重量感のあるフレーバーが鼻腔に残ります。
両方を是非飲み比べていただきたい、アルトデメディナのナチュラルとウォッシュトです。

Guatemala Altos de Medina Natural
〈地域〉アンティグア地区
〈品種〉ブルボン、パカス
〈標高〉1300-1600m
〈精製方法〉ナチュラル
〈テイスティングノート〉
さくらんぼ、あんず、もも、ミルクチョコレート、和三盆、糖蜜

この豆の特徴を余さず出すために、当店では、
・焦げ味が出ないように焙煎し(焦がさない焙煎)
・焙煎直後から耐圧容器内で圧をかけて保存する(加圧熟成)
ことで、さらにまろやかな味が持続することを目指しています。
味の定着には、焙煎してから1週間もしくはそれ以上、二酸化炭素で圧をかけて酸素に触れない環境下(ビール樽内やビール瓶内など)でコンディショニングを行います。
これで、様々なコーヒーの持ち味が、バラバラではなく角がとれてまろやかにまとまります。
そして、樽から出した後も、空気が触れないような容器の中であれば、さらに味は良いほうへ変化していきます。
お客様のお手元で、是非コーヒーの成長をお楽しみいただければと思います。
当店のコーヒーは、沸騰直後のアツアツのお湯で淹れることを推奨しています。
焙煎による苦味がないので、お湯の温度を下げる必要がなく、逆に高い温度で淹れることで豆が持っている個性がはっきりと出ます。
ペーパーフィルターで淹れて、すっきりとしたフレーバーを楽しむのも良いですが、コーヒー豆のオイルも一緒に抽出されるフレンチプレスのような淹れ方も、甘味が余すところなく出てオススメです。



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