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輝く山の国の、透明なコーヒー

野生動物の宝庫、アフリカ一高い山・キリマンジャロ。。。
タンザニアと聞けば、壮大な大自然のイメージがまず浮かびます。

そんな自然の懐に位置する地域で、この透明感の広がるコーヒーは栽培されています。

ストーンフルーツ系の酸味
レモンのようなすっと通る酸味も。
赤ワインのような風味、ぶどう、レーズン、アーモンドプードルやレモンクリームのような印象、はちみつ感、冷めるとダージリン感も出て来ます。

沸騰直後の熱々のお湯で抽出する当店のコーヒーでは、
最初の一口目は香りが優勢で、味わいは酸と甘味の傾向を感じる程度なのですが、透明感の余韻を後味に感じ、それが温度が下がってくるにつれ、長く長く甘味と酸味の輪郭を伴って続いていき、その美しい味に、目を見張り感嘆することになりました。

とにかく、きれいな透明感と長く続く甘味に魅入られていきます。

Tanzania MONDULE
〈地域〉アルーシャ近郊、モンデュール農園
〈品種〉N39、KP423(ケント種)
〈標高〉1,700m
〈精製方法〉ウォッシュト
〈テイスティングノート〉
プラムなどのストーンフルーツ、レモン、赤ワイン、赤ぶどう、レーズン、アーモンド、はちみつ、ダージリン

この透明感と甘味の奥深さは、
農園の標高がコーヒー生産に理想的な海抜1650〜1840mにあること、火山灰層でも腐葉土と地下水で土壌が豊かであること、様々な近代的な生産手法を取り、高品質なコーヒー豆を栽培しているモンデュール農園の方々の思いが形になったものだと思います。

そしてその豆を当店では、
・焦げ味が出ないように焙煎し(焦がさない焙煎)
・焙煎直後から耐圧容器内で圧をかけて保存する(加圧熟成)
ことで、さらにまろやかな味が持続することを目指しています。

味の定着には、焙煎してから1週間もしくはそれ以上、二酸化炭素で圧をかけて酸素に触れない環境下(ビール樽内やビール瓶内など)でコンディショニングを行います。
これで、様々なコーヒーの持ち味が、バラバラではなく角がとれてまろやかにまとまります。
そして、樽から出した後も、空気が触れないような容器の中であれば、さらに味は良いほうへ変化していきます。
お客様のお手元で、是非コーヒーの成長をお楽しみいただければと思います。

当店のコーヒーは、沸騰直後のアツアツのお湯で淹れることを推奨しています。
焙煎による苦味がないので、お湯の温度を下げる必要がなく、逆に高い温度で淹れることで豆が持っている個性がはっきりと出ます。
ペーパーフィルターで淹れて、すっきりとしたフレーバーを楽しむのも良いですが、コーヒー豆のオイルも一緒に抽出されるフレンチプレスのような淹れ方も、甘味が余すところなく出てオススメです。


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