見出し画像

上質な大地感に浸る

インドネシアのビンタンリマ。
マンデリンの大地感がとてもきれいに深く広がります。
飲んで思うのは「質が良い」ということ。
花のような香りも、やさしい甘味も、きりりとしている酸味も柔らかい酸味も、様々なフレーバーを含みながら、とにかく上品だと感じさせる味わいです。

ちょっと気持ちが疲れてしまった時に、励ましてくれるような力強さもあるビンタンリマは、大地感の部分で燻製のものと相性が良いコーヒーです。

ハムやソーセージなどの燻製肉とたっぷりのレタスにマスタードのアクセントのサンドイッチ、燻製ナッツ、燻製の牡蠣などとも飲み合わせが良さそうです。

画像1

少し贅沢なランクのコーヒー豆ですが、あまりある満足感にそれ以上の笑顔になってしまいます。

Indonesia Bintang Lima
〈地域〉スマトラ島北部 リントン・二・フタ 及び パランギナン
〈品種〉ティピカ系
〈標高〉1,400-1,500m
〈精製方法〉スマトラ式
〈テイスティングノート〉
レモン、あんず、オレンジ、大地感、ブラウンシュガー、水あめ、すみれの砂糖漬け、カカオ、紅茶、クローブやカルダモンのようなスパイシーさ、ミルク

このコーヒーの美味しさは、限られた地域、限定された農家さんたちから集められたコーヒーチェリーの品質の高さ、出荷体制のスピーディーさ、など、現地のみなさんの丁寧な手仕事の賜物です。

その豆を当店では、
・焦げ味が出ないように焙煎し(焦がさない焙煎)
・焙煎直後から耐圧容器内で圧をかけて保存する(加圧熟成)
ことで、さらにまろやかな味が持続することを目指しています。

味の定着には、焙煎してから1週間もしくはそれ以上、二酸化炭素で圧をかけて酸素に触れない環境下(ビール樽内やビール瓶内など)でコンディショニングを行います。
これで、様々なコーヒーの持ち味が、バラバラではなく角がとれてまろやかにまとまります。
そして、樽から出した後も、空気が触れないような容器の中であれば、さらに味は良いほうへ変化していきます。
お客様のお手元で、是非コーヒーの成長をお楽しみいただければと思います。

当店のコーヒーは、沸騰直後のアツアツのお湯で淹れることを推奨しています。
焙煎による苦味がないので、お湯の温度を下げる必要がなく、逆に高い温度で淹れることで豆が持っている個性がはっきりと出ます。
ペーパーフィルターで淹れて、すっきりとしたフレーバーを楽しむのも良いですが、コーヒー豆のオイルも一緒に抽出されるフレンチプレスのような淹れ方も、甘味が余すところなく出てオススメです。


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?