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美しいコーヒー ~初上陸のコロンビア3種~

派手な個性ではなく強い主張があるわけでもなく、一言で表すと「とてもとても美しい」コーヒーが、コロンビアから届きました。

繊細で透明感のある液体がきめ細やかに喉を通り、香りがベルベットのように鼻を撫でていくような、「上質な経験をした」と言いたいコーヒーです。

このコーヒーを扱うカフェ・ディレクト社は、コロンビアと日本をつなぐコーヒーの商社。
コロンビアに食に関わるビジネスで在住していた日本人と、日本食のシェフでありコーヒー農園を立ち上げたコロンビア人のお二人がタッグを組み、高品質なコロンビアの豆を日本に届ける夢を叶えた会社です。
このカフェ・ディレクト社の最初の輸入豆を、ご縁あって当店でもいただくことができました。
ウォッシュトが1種、アナエロビックが2種、どれも共通して感じるのはその質の高さ。
片手にカップを握りしめて仕事をしていても、その美味しさに手を止めてコーヒーに向き合ってしまう、魅力的なコーヒーたちです。

コロンビアの豆は総じて、標高の高い農園が多く、寒暖の差がしっかりあり、透明感のある酸、芳醇な甘みと複雑なフレーバーが楽しめます。
今回の3種も、個性は違えど、この印象は共通しています。

そして、当店の焙煎で、
・焦げ味が出ないように焙煎し(焦がさない焙煎)
・焙煎直後から耐圧容器内で圧をかけて保存する(加圧熟成)
ことで、さらにまろやかな味を引き出しています。

味の定着には、焙煎してから1週間もしくはそれ以上、二酸化炭素で圧をかけて酸素に触れない環境下(ビール樽内やビール瓶内など)でコンディショニングを行います。
これで、様々なコーヒーの持ち味が、バラバラではなく角がとれてまろやかにまとまります。
そして、樽から出した後も、空気が触れないような容器の中であれば、さらに味は良いほうへ変化していきます。
お客様のお手元で、是非コーヒーの成長をお楽しみいただければと思います。

当店のコーヒーは、沸騰直後のアツアツのお湯で淹れることを推奨しています。
焙煎による苦味がないので、お湯の温度を下げる必要がなく、逆に高い温度で淹れることで豆が持っている個性がはっきりと出ます。
ペーパーフィルターで淹れて、すっきりとしたフレーバーを楽しむのも良いですが、コーヒー豆のオイルも一緒に抽出されるフレンチプレスのような淹れ方も、甘味が余すところなく出てオススメです。


Colombia Miraflores Castillo Washed
〈地域〉トリマ県イバケ市オルテガ地区
〈品種〉Castillo
〈標高〉2,100m
〈精製方法〉ウォッシュト
〈テイスティングノート〉
すだち、レモン、アプリコット、パイン、カモミール、チョコレート、麦芽飴、スモーキー

Colombia Los Aguacates Colombia Anaerobic & Washed
〈地域〉トリマ県イバゲ市、チーナ・アルタ地区
〈品種〉Colombia
〈標高〉1,850m
〈精製方法〉アナエロビック、ウォッシュト
〈テイスティングノート〉
さくらんぼ、レモン、トマト、キルシュ、デーツ、アガベシロップ、シルキーな焼き菓子

Colombia El Oasis Geisha Anaerobic & Washed
〈地域〉トリマ県イバケ市オルテガ地区
〈品種〉Geisha
〈標高〉2,150m
〈精製方法〉アナエロビック、ウォッシュト
〈テイスティングノート〉
レモン、シチリアオレンジ、紅茶、プラム、和三盆、さとうきび、アガベシロップ、ジャスミン

★3種セットご用意しました★
折角なので飲み比べをしていただけるよう、60gづつのセットをご用意いたしました。



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