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力強く大地を感じる ~Indonesia Bali Karana Craft Washed + Yeast~

インドネシアのコーヒー豆は「スマトラ式」と呼ばれる独自の方法を用いて精製されることが多く、それによるEarthy(大地感)と呼ばれる特徴ある香りが代表的です。
「スマトラ式」とは、雨の多い土地で豆を素早く仕上げるために、精製場へ運び込む前に50%ほど乾燥させ、精製場では乾燥しきらないうちに脱穀するという2段階方式で行う精製方法ですが、このカラナクラフトは、あえてのウォッシュト。そして水なしで行う行程にイースト発酵を用いて、甘味とコクが引き出されています。

一口飲んだ時の印象は目まぐるしく、鼻と鼻腔と口内がまるでお祭りの様な賑やかさで、スマトラ式のようなEarthyなフレーバーあり、高カカオチョコレートの様なしっかりしたカカオ感があり、酸のフルーティーさに層があり、思わず「美味しい!」と口に出てしまいました。
一手間かかったインドネシアのウォッシュト。万華鏡の様なフレーバーは、一日中のどのシーンにも合わせることのできるまとまりを見せています。

Indonesia  Bali Karana Craft Washed
〈地域〉キンタ・マーニ地区の複数小規模生産者
〈標高〉1,300-1,600m
〈品種〉S-795, Kartika
〈精製方法〉ウォッシュト+イースト菌発酵
〈テイスティングノート〉コク、豆由来の苦味、高カカオチョコレート、Earthy、Woody、琥珀糖、蜂蜜、シナモン、レモン、プラム、ピーチ

その味わいを出すために、当店では、
・焦げ味が出ないように焙煎し(焦がさない焙煎)
・焙煎直後から耐圧容器内で圧をかけて保存する(加圧熟成)
ことで、さらにまろやかな味が持続することを目指しています。

味の定着には、焙煎してから1週間もしくはそれ以上、二酸化炭素で圧をかけて酸素に触れない環境下(ビール樽内やビール瓶内など)でコンディショニングを行います。
これで、様々なコーヒーの持ち味が、バラバラではなく角がとれてまろやかにまとまります。
そして、樽から出した後も、空気が触れないような容器の中であれば、さらに味は良いほうへ変化していきます。
お客様のお手元で、是非コーヒーの成長をお楽しみいただければと思います。

当店のコーヒーは、沸騰直後のアツアツのお湯から淹れることを推奨しています。
焙煎による苦味がないので、高い温度で淹れ始めることで豆が持っている個性がはっきりと出ます。
ペーパーフィルターで淹れて、すっきりとしたフレーバーを楽しむのも良いですが、コーヒー豆のオイルも一緒に抽出されるフレンチプレスのような淹れ方も、甘味が余すところなく出てオススメです。


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