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2024.6 HOPEWILL月刊ニュース


#### 目次 ####
1. 弊社の近況
2. 徴兵制の現在
3. 現地通貨チャットの暴落
4. VPNの取り締まりとその影響
5. 実習生の本国への送金義務
6. 日本各地でのミャンマー祭り

1. 弊社の近況
 
・日本語教材の移行**: 国際交流基金の協力を得て、6月から「みんなの日本語」から「いろどり」へ教材を移行しました。生徒たちは、よりコミュニケーションにフォーカスした「使える日本語」の習得を目指します。
・ハイブリッド授業の構築**: インターネット環境の悪化に伴い、eLearningを活用したハイブリッド授業を目指しています。
・寮の生活指導**:「掃除力」に力を入れ、寮の生活指導を強化しています。最近では寮が常に綺麗な状況を保てるようになり、生徒たちは毎朝、寮の前の道路も清掃しています。
 
2. 徴兵制の現在と送り出しへの影響
 
ミャンマーでは4月より徴兵制が実施され、海外就労を目指す多くの若者やその家族にとって大きな負担となっています。5月1日以降、23歳から31歳の男性の手続きが停止しており、女性や22歳以下、31歳以上の男性を優先的に採用しています。
女性の徴兵制も準備が進んでいるとの報道もあり、今後の動向に注視が必要です。しかしながら、海外への労働者派遣は、国益になっており、長期的には制限緩和となると予測しております。
 
3. 現地通貨チャットの暴落
 
5月から6月にかけて、ミャンマーの通貨チャットが大幅に下落しました。円で言うと、実勢レートは24から30へ(25%の下落、円安のイメージで言うと1ドル150円が187.5円になった感じです)円高の影響で輸入品の価格が上昇し、日常生活に影響を及ぼしています。日本からの送金がある家庭には良い影響がありますが、輸入品の価格上昇は多くの人の生活を困難にしています。
 
4. VPNの取り締まりとその影響
 
ミャンマー政府は最近、VPNの使用を厳しく取り締まっています。これにより、インターネットの自由が制限され、多くの人々が情報にアクセスしにくくなっています。入国前の採用者とFBやメッセンジャーを使っている企業様は、メッセージが届いていない可能性があるため、連絡手段の再考をお勧めします。弊社では、生徒との連絡にLINEを使用しています。
 
5. 実習生の送金義務
 
6月に、送り出した実習生が母国ミャンマーへ日本での収入の25%以上を送金することを徹底し、そのレポートを労働省へ提出するようにとの通達がありました。この背景には、ミャンマー政府の外貨獲得を図る目的があります。レポートを提出しない送り出し機関は、ライセンスを剥奪される可能性があるとされています。
 
しかし、実際にはこの徹底は難しいと考えております。理由としては、実習生一人一人の送金状況を詳細にチェックすることには非常に手間がかかるためです。送り出し機関としても、この新しい規制に対応するためのリソースと時間が必要であり、実務的な負担が増大しています。
 
6. 日本でのミャンマー祭り
 
5月に東京・増上寺で開催されたミャンマー祭りは大盛況だったと聞いております。最近は、日本各地でミャンマー関連のイベントが増えており、日本人とミャンマー人コミュニティの交流の場となっています。お近くで開催される際は、ぜひ足を運んでみてください。
https://www.facebook.com/myanmarfestival.org/?locale=ja_JP
 
今後も、皆様に有益な情報をお届けできるよう努めてまいります。ご意見やご質問がございましたら、いつでもお問い合わせください。
 






 


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