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【弁護士中野秀俊】の法律相談所☆自分の依頼している弁護士がヤバい奴かを見分ける方法。ダメな弁護士とは。


🐬完全同意です。知らない先生だけど
近くにいたら依頼したいかも。

実際に遭遇したヤバイ弁護士

何の事かと思われるかもしれませんが、我々が裁判をしている中でちょっと考えさせられる出来事がありました。何かというと、裁判の相手方の弁護士の書面が非常にいい加減でした。
「何だ、この書面は?」という感じのものを出されていたり、「証拠はあるんですか?」「どういう証拠があるんですか?」という事を聞くと、「証拠はいっぱいあるんですけど、出すのが面倒なんですよね」などと言ったり。

更には、裁判官から「あなたにはこの訴訟、無理なんじゃないですか?」と言われている弁護士さんを見た事もあります。こちらとしては、そういう弁護士さんが相手方であれば訴訟に勝てますし、依頼者にも喜んでもらえるので良いのですが、これはどうなのでしょうか。相手方の依頼者が非常に可哀想ですし、ひいては弁護士全体の信頼が揺らぐのではないかと思ったので、今日はこのお話をしたいなと思います。つまり、自分の依頼する弁護士さんは大丈夫ですか?というお話です。

専門家にありがちな事ですが、依頼者と弁護士の関係は情報が非対称です。特に法律は難しいものです。また、一般の方で「裁判をいっぱいやっています」という人もなかなかいないと思います。なので、裁判の書面などは一応、確認はするかと思いますが、それを見た時に「弁護士さんが作ったものだから、間違いないよね」と思ってしまうと思いますし、その訴訟で先ほどのように「証拠出すのが面倒くさいんですよね」などと言われているとはまさか思っていないわけです。
そうなってくると、情報が非対称すぎるという事が非常にあるかなと思います。この書面が良いのか悪いのか、裁判の進行が良いのか悪いのかという事が分かりにくいわけです。

裁判というのはどうしても1年くらいかかってしまうので、「進行が遅いな」と思っても、まさかその弁護士さんのせいだとは思わないですよね。そうすると、自分が依頼している弁護士が分からないまま、「負けました」という通知だけがくるという事もあり得るわけです。

裁判に実際に行ってみる

ではどうすれば良いかというと、傍聴しませんかという事です。傍聴というか、依頼者は当事者なので、当然法廷の中に行けますし、なんならバーの中にも入れます。つまり、裁判期日に参加できるので、毎回毎回行く事は大変ですが、1回、2回行ってみると、弁護士が裁判でどういうやり取りをしているのかという事が分かります。

すごくいい加減な弁護士だと何だかよく分からない事を言ったり、言葉に詰まったり、裁判官の質問に答えられなかったりします。そうすると、「これで本当に大丈夫かな?」と気づけると思います。また、

民事裁判の場合は裁判官からも訴状に対して質問をします。「これはどうなっているんですか?」「これの意味はどうなんですか?」という形で、裁判官がここを知りたがっているという要点が分かるわけです。それに対して、弁護士として的確に答えられないとなると、結構マズくないですか?という話になってくるわけです。

依頼者には「裁判にいつ来ても良いですよ」とお伝えして、報告はきちんともちろんしていますが実際に来ていただいたり、ここは大事だなという時には事情説明のために来ていただいたりもしています。

こういう事を言うと、嫌がる弁護士もいるかもしれません。やはり弁護士としては、あまり見られたくないというところもあるのかもしれませんが、それは依頼者としての当然の権利ですので、そういった形で自分が頼んだ弁護士が大丈夫なのかという事を確認してみるというのも1つの方法かなと思います。


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