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優先席 「譲る勇気」

通勤に電車を利用している。
優先席のシートを被せている席がある。

誰が見ても、子供がみても、学生がみても、
会社員がみてもOLが見ても、
還暦を迎えた人がみても、前期高齢者がみても
後期高齢者がみても
優先席であることがわかる。

その席に小学生が座っている。
その席に中学生が座っている。
その席に高校生が座っている。
その席に大学生が座っている。
その席に専門学校生が座っている。
その席に会社員・OLが座っている。
その席にフリーターらしき人が座っている。

ほとんどの人が、スマホをいじっているか、寝ている。
        スマホをしている人はゲームをしている。
        スマホをしている人はYOUTUBEを見ている。

片手で、オリンピックに出られそうなハイスピードで親指を動かし、
ラインで連絡を取り合っている。
正に神業だ。

その人たちの前に杖をつきながら老人が立つ。
小刻みに揺れる車内で、
やっとの思いで体を支えながらパイプを片手で握っている。

その存在に気づいているのか、いないのか、気づかないふりをしているのか。
優先席に座っている。
席を立つことはない。
席を譲ることもない。

3人のうち1人が高齢者であると云われている。
障害を持つ方もいる。
妊娠中の方もいる。

無関心であってはいけないと思う。

いたわりを持ってほしい。
優しさを持ってほしい。
席を譲る勇気を持って欲しい。

私が学生の頃、シルバーシート席というものがあった。
交通手段はほとんどが、バスだつた。

ご老人・障がいを持つ方が乗車してくると、シルバーシートでなくとも、
席を譲っていた。
率先して席を譲っていた。

「直ぐ降りるからいいよ」「大丈夫です。どうぞ」
「悪いねぇ、ありがとう」「いえ」

こんな風景を見ながら学校に行ったものだった。

「席を譲るマナー」を
 家で教えないから
 学校で教えないから
 社会が教えないから
 マスコミ・テレビがこういったマナーの取り組み情報を流さないから

「違うと思う。」

電車に乗っている人を見ると「疲れている」

明らかに、日常生活に「疲れている。」

「余裕がないのだろう。」

この社会で自分なりに一生懸命生きているのだろう。

しかしその中でも、

いたわり、他人に対する優しさを持って欲しい。

いつか自分が譲られる立場が巡ってくるのだから・・・。



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