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求人原稿に「ベンチャー企業」と書くだけで応募は増えるのか?

ベンチャー企業とは、一般的に新規事業に取り組む企業の事を指しますが、多くの人は起業したばかりのIT企業を想像する人が多いことでしょう。

そのことから、ベンチャー企業を希望する人は多く、せっかくの新卒カードをベンチャー企業に使う人もいます。

それだけ、人気であるという事は求人広告でもベンチャー企業を探す人は多く、ベンチャー企業と名乗るだけで応募が増えるのではないかと考えました。


ベンチャー企業の定義とは

ベンチャー企業の定義

ベンチャー企業の定義は、一般的に新規事業に取り組む企業を指します。

つまり、既存の企業であっても新規事業に取り組んでいれば、ベンチャー企業と言っていいでしょう。

これはIT企業に関わらず、「飲食業」でも、「警備業」でも同じことが言えます。

新しい事業に取り組みさえしていれば、どんな業態であっても、ベンチャー企業と呼ぶことは問題なさそうです。


建設会社がベンチャー企業を名乗って現場社員を募集してみた

ベンチャーとは全く無縁そうな、建設企業が現場スタッフ募集のさいに、ベンチャー企業を名乗って募集してみました。

実際に、建設業とは関係ない事業を始めたばかりだったのでベンチャー企業の定義には当てはまっています。

ただ、一般的に考えればベンチャーとは言えないでしょう。

現場スタッフにベンチャー要素は一切なく、その業務自体は全く新しいものではありません。

仕事内容欄を見ても嘘は書いていませんし、何だったらかなり細かく記載していました。

その結果、どうなったのかというと、これまで1か月で1件程度だった応募が3件まで増えました。

しかも、単発的な効果改善ではなく、3か月間実験を行い平均して3倍程度の応募数を得られたので一定の効果は見込めるのかと思います。


IT系以外でもベンチャー企業の需要が高い

ベンチャー企業に入社したいと思っているのは、IT系で活躍する人だけではなく、ブルーカラーなどその他の業種で働く人も一度は働いてみたいと考えているようです。

ただ、スキルがないことから諦めてしまっている人も多いのですが、自分のスキルを活かせて、ベンチャー企業で働けるとなると魅力が増すようです。

また、検索ワードに「ベンチャー企業」と入れて探す人も多く、PVの増加にもつながります。

一人でも多くの人に閲覧してもらいたい場合は、求人原稿の本文内に「ベンチャー企業」と記載することをお勧めします。


ベンチャー企業に就職するメリット

求職者がベンチャー企業を選ぶ理由は「新しい事をしたい」「夢が見られる」「主要メンバーの一人として働きたい」という点があります。

ベンチャー企業の多くは人員も資金もなく、アイデアで勝負する必要があります。

そういった制限された環境で働きたいと考える人も大勢いるのです。

また、ベンチャー企業には、やる気に満ち溢れた若者が大勢います。

中には、未来の天才もいるかもしれません。

そういった、人たちと同じ環境で働けるというのも大きなメリットになります。


ベンチャー企業に就職するデメリット

ベンチャー企業の中には大きなデメリットを抱える企業も多数存在します。

というより、ほとんどのスタートアップ系は、給与面・待遇面で問題を抱えています。

理由は、資金が少なく、社員への還元が出来ないからです。

最悪の場合は、失敗に終わり倒産という事も十分に考えられます。

ただ、事業が安定すれば平均以上の給料や待遇が期待でき、上場企業へと成長するかもしれません。

ハイリスクハイリターンではありますが、自己成長にもつながりやすいので、不安定に挑戦したい人はチャレンジしてもいいのかと思います。


他の業種・職種でも効果はあるのか?

今回は建設業界で実験をしてみましたが、過去に警備でも同じ事をしてみました。

しかし、残念ながら大きな効果はなく、これまでの応募数とほぼ同じでした。

やはり、業種によってはベンチャー企業と名乗っても効果に反映されない事もあるようです。

また、雇用形態も影響されるようで、アルバイトや契約社員での雇用の場合は、それほど魅力に感じられません。

業種、職種、雇用形態だけでなく、地域やターゲットによっても異なるので、自社の求人が有効なのかぜひ試してみてください。


ベンチャー企業になるためには?

ベンチャー企業でもないのに、ベンチャー企業と名乗るのは詐欺と同じです。

なので、何か新しい事業を始めてみてください。

例えば、BtoB企業であれば少し改良してBtoC向けの商品を作ったり、その逆も同じです。

今の知識を活用して、ターゲットを変えるだけでも、十分に新規事業と言えますのでぜひ試してみてください。

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