【子育て日記】やさしさのバトン

「ちょっと待ってて！ティッシュとってくるね〜！」

三男パゥが駆け出した

癇癪を起こしてお風呂場に立て篭もり、顔からあらゆる液体を流しながら泣きわめく次男に向けて
パゥは、クシャクシャにまるめたティッシュを差し出す。

なんとも平和？な
日曜日の朝の光景。

というのも。

パゥがモデルにしたのは、間違いなく次男アートだろうな。それを思うと微笑ましくて。

その前日。
夜寝る前の絵本タイム。長引く風邪で、咳き込む私。痰を出したい…。が、ティッシュがない…

そんな私の仕草を見ていたアートは、何も言ってないのに
「あ！！ママ、ちょっと待ってて！」

自身の手を大きくパーにひろげ、
待て　のジェスチャー。

と…二階の寝室からものすごい速さで一階へ駆けて行った。

「パゥも！」

なぞに三男も去って行った。

1人残され、キョトンとする私の元に…
リビングにあったティッシュをかかえた2人が、ほどなく戻ってきた。

はい。

じーーーん。普段は、寝室から三歩先の本棚にまでだって「ママー！着いてきて〜」なのに。

何かと、ばっきゃろーー！と泣き喚いて、理不尽な次男なのに。

なんだ？この素早さ、優しさ、自立心。

次男の優しさのバトンは三男に受け渡され…
我が家を巡り巡っていくのでありました