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ツナグ(辻村深月・新潮社)を読んで

本書のように、根底に思いやりのある物語を読むのは、爽やかで清らかな気持ちにしてくれる。
一度だけ死んだ人と会えるなら、誰と会うだろう、と多くの人は読みながら思うのではないか。
本書で出てきたのは、すべて死者が、会ってもいいよ、というパターンだったけど、会いたくないと言われたら、ショックだろうな。
アユミは、母と会うのか父と会うのか、と思っていたけど、話は意外な方向に進んで、どちらとも会わない事にしたけど、人生の総決算の時期にまた考えればいい事かと思った。

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