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定期便、もうすぐ一年です

当店のサービスの一つとして、「ホォルの新刊定期便」というものをやっている。毎月1日、当店がセレクトした本を一冊、ご自宅に届けるサービスだ。届ける本は新刊で、各コースの定められた価格帯の本。条件はそれだけ。

通常の選書サービスとは違い、お客様の個別の好みや読書歴は反映せず、こちらの独断によって各コース一冊の本が選ばれる。ただ一方的に本を送りつけるだけでは傲慢なので、選書の根拠(あるいは言い訳)として500字程度の解説を付ける。詳しくは以下を参照されたい。

さて、なぜもう一度改めてサービスの紹介をしているかといえば、次の8月1日発送分で定期便が一年を迎えるからだ。

私には人の話を聞いて選書するだけの能力は無いし、また昨年の時点では仕入れ先も限られたものであった。その中で一人ひとりにあった選書をするのは不可能だったので、必然的にこちらが一方的に選書をする形態となった。

ただそれだけでは、知名度も実績もない本屋の本は売れないだろうと考えた。見知らぬ本屋がおすすめする見知らぬ本を買う理由は、よほどの物好きでない限りないだろう。

そこで何かしら魅力になるものをと考えていたところ、38℃の吉田から私が実際に読み、解説を付けるというアイデアをいただいた。38℃が発行している「新しかった街」というフリーペーパーには400字程度の書評を書いていたから、少し増やして500字ならば毎月でもできるだろうと見当をつけた。

そんなこんなで運営してきたのだが、この約一年の間に延べ40名近くのお客様にご利用いただいた。本を送りつけるなんて冗談のようなサービスだと思っている部分もあったので、驚いている。今では当店にとってなくてはならないサービスだし、仕入れの部分でも店のコンセプトの面でも、核をなしてくれているように思う。

実務についても非常に面白い経験をしたのだけれど、長くなるのでまたの機会に書かせていただきますね。よろしければどんなものか、以下のリンクから覗いてみてください。2000円コースを今年から始めたのですが、程よいバランスでおすすめです。

「ホォルの新刊定期便」

*1500円コース
https://hoorubooks.thebase.in/items/50291926

*2000円コース
https://hoorubooks.thebase.in/items/58768632

*3000円コース
https://hoorubooks.thebase.in/items/50292896


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