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悩んだらここに戻ろうと思える「20週俳句入門」

俳句を始めた頃,次々と本を読んでいました。
俳句ドリル的なものから,型の練習,発想方法など。

でも読めば読むほど,形や決まりに捉われすぎて何も詠めなくなりました。

頭でっかちになると、自由な発想ができなくなるのですよね。

何においても言えることです。
基本もできていないのに、
知識の詰め込みはいけません。

一応参考程度に読んで、距離を置くのも大切。

この本は,最初に読んだ時は難しくてさっぱりわからなくて「今の私には無理」と放置してました。

一年経って読むと,解説の丁寧さに感激しました。
わからないことが全部わかって、そうか、私がつまづいていたのはここだったのかと気づけました。


20週かけて、俳句を詠む準備。
基本となる四つの型を学びます。

一通り終えると、格段に俳句が作りやすくなるし、俳句の見方も考えも変わりました。

私は今まで、俳句というより文章を作ろうとしていたのだなと気づきましたよ。

この本で練習中も「切れ字」を使わなくてはいけない、
「二物衝撃」にしなくてはいけない。

などと捉われてしまい、何も詠めなくなったこともありました。

でも「まぁ、二物衝撃は来年できるようになったらいいかな」と得意の先送りで。

今できないことにあまりこだわらないで。

四つの型も知ってるのと知らないのとでは大違い。
今すぐは無理だけど、そのうち使いこなせるようになったらいいね、とまたもや未来に託す。

「作者が、これが俳句だと言えば俳句なんだ」と
俳人の堀本裕樹さんも仰ってましたから。

一応のルールはありますが、詠みかたは正解も不正解もないのです。型の通りでなくても自由に詠めばいいのです。

数ヶ月経ってから、こうした方がいいな、これはおかしいな、と自分で気づくのも成長です。

辞めさえしなければ、一歩ずつでも前進できるものなのですね。

更に一年後に読んでも新たな発見,学びがあると思える本です。

行き詰まった時には、またここに戻って一周すればいい。


最後まで読んでいただいてありがとうございます。



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