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なんのはなしですか

春じゃなくてとつぜん夏がきた。
「春なのに、春なのに」が挨拶がわりになるほど、汗ばむ週末。

いや、ほんとに春や秋は待っても待ってもなかなかこないのに。

夏は呼んでもいないのにすぐそこにいる。

厚かましい親戚のおばさんみたいに、勝手にあがりこんですずしい顔でお茶をすすっている。なつですが何か?


私は夏が苦手、と何度か記事にしている。
厚かましい人も苦手だけど。

夏にはいつも瀕死状態。
いつか夏に殺されるんじゃと思うほど。

でもほんとに夏に亡くなったら、

「お母さんは、暑いのが苦手だったから、
やはり夏は越せなかったね。」

なんて、息子らに言われていたら悔しい。

意地でも夏には逝けない。夏と戦う。

20代の頃に見た映画「お葬式」で
山崎努さんが、満開の桜を眺めながら、
自分も桜の季節に死にたいと言うセリフがあった。

確かに。桜と共に散るなんて
「お母さんは優雅で艶やかな最期だった」
と息子らによって語り継がれるかも。

お葬式のことを考えると、死ぬ季節は選びたい。選べないけど。

猛暑や厳寒、梅雨の土砂降りの中の
お葬式なんて一生恨まれそう。

やっぱり桜のころがいい。
世の中もちょっと浮かれたピンクの季節。

しかも夏が来る前だし。

その年の夏が、
とんでもない猛暑だったりしたら、
してやったりかもしれない。

天国ですずしい顔して、
のぞいとくよ。

って、なんのはなしですか?



ヤスさんの記事をよんで、私は真っ先に2年前に書いたこの記事(意味もないオチもないまま放置)が使えるじゃないかとピンときました。

削除しようかと思っていたのに浮かばれる日がくるなんて(涙目)


挨拶がわりの短い会話でも必ずオチをつけて、笑いで和ませる。オチが弱かったらノリツッコミや自虐で自ら落とす。

大阪人が成長過程で自然に身につけるたしなみ?


なのでオチが見当たらないと不安になってしまう。たしかに魔法のことばですね。


最後まで読んでいただいてありがとうございます。


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