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NFLは三分の一が終了〜今季はニューヨークの年になるのか

米アメリカン・フットボール、全17試合中、各チーム6試合をこなし、NFLのシーズン三分の一強が終了した。

まず一つ言えるのが、接戦が極めて多く、観ている方としてはたまらない。最後の最後まで勝敗が分からない試合が多いということは、チームの実力が拮抗しているということ。NFLがアメリカで人気を誇る重要なファクターである。第6週のMNF(Monday Night Football)、ロスアンゼルス・チャージャースとデンバー・ブロンコスの試合の中で、紹介されていたのだが、消化された96試合中、第4Qの時点で8点差(タッチダウン+2ptコンバージョンで同点にできる点差)の試合が73試合。8点差以内で決着した試合が56試合となっている。

接戦が多いので、キッカーを含めたスペシャル・チームが試合を決するケースも多い。前述のMNFもその典型である。

各チームのパフォーマンスはどうだろう。シーズン開始当初、AFCNFCの予想をし、その際にSporting News誌の展望を参考にした。この専門誌の予想と、10月18日時点での実績を比較した表を添付した。

まずAFCだが、私が四強と予想した、バッファロー・ビルズ、カンサスシティ・チーフス、チャージャーズ、シンシナティ・ベンガルズだが、ベンガルズを除いては、やはり勝ち切る力を持っている。中でもビルズの強さが目立つが、それぞれ相応のポジショニングとなっている。昨年のプレーオフにおける名勝負の再現となった、第6週のビルズvsチーフス。QBアレンとマホームズの5度目の対決は、24-20でビルズのアレンに軍配が上がった。この二人の名勝負数え歌、プレーオフで再現して欲しい。

ここに割って入りそうなのが、ボルチモア・レイブンズだが、白星と黒星が交互に並ぶ、相撲で言うところのヌケヌケで、これから波に乗れるかがポイント。QBラマー・ジャクソンのプレースタイル(現在ラッシング・ヤード5位、QBでベスト20に入っているのは彼のみ)は、怪我と隣り合わせなので、彼のコンディションもポイントだろう。

NFCの方だが、私が推したフィラデルフィア・イーグルスが驚きの6連勝。また、NFCは軸不在と予想したが、ディフェンディング・チャンピオンのロスアンゼルス・ラムズ、同地区のサンフランシスコ・49ers共に3勝3敗と、圧倒的な強さを見せるには至っていない。また、49ersは、期待された2年目のQBトレイ・ランスが2週目で負傷、今シーズンの復帰は無理のようで残念。

そして、二人のレジェンドQBが率いる、グリーンベイ・パッカーズとタンパベイ・バッカニアーズも、共に3勝3敗と、優勝候補の2チームにしては“不振“。また、私が期待しているアリゾナ・カーディナルスも今ひとつ。WRホプキンスの出場停止処分が効いていて、彼は次週復帰するはずなので、これからに期待しよう。

最大の番狂わせを演じているのが、ニューヨークの2チーム。ジェッツとジャイアンツ。当初の予想を覆し、ジェッツ4勝2敗、ジャイアンツに至っては5勝1敗と快調な滑り出しである。パッカーズが、ジャイアンツ、ジェッツに連敗するとは、誰も予想しなかっただろう。

今年は、MLBでもニューヨークの2チーム、ヤンキースとメッツが快進撃だった。メッツは後半若干減速し、プレーオフで敗退したが、ヤンキースはリーグ優勝決定戦(ALCS)に進出した。シーズン99勝のヤンキース対106勝のヒューストン・アストロズ。まさしく、“Clash of the Titans“である。今年は、ニューヨークのスポーツ・ファンをさぞかし楽しんでいるだろう。

ということで、中盤に差し掛かったNFLの状況でした

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